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VALIS二次小説 理想が欲しくて

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VALISの二次小説です。ラノベを意識して書いています。 あまり知識が無く、考察も得意ではない為ほぼオリジナルの設定やストーリーを書いていきます。 出来れば今年中、遅くても来年中…
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2022年5月の記事一覧

VALIS二次小説  理想が欲しくて 深脊界市編MainStory -013(Case of FEI)

移動式サーカステント。その客席には、大勢の観客が座っており、新たな来訪者達が行うショウを今か今かと待ちわびていた。

舞台袖でそわそわとしているVALISの生命活動をモニタリングしながら、テント周辺に展開した目を使って警備をする。

時間が経ち、ショウが始まる。深脊界市で行う初めてのショウに、VALISのメンバーは適度に緊張しながらも、次々に演目をこなしていく。ショウも中盤に差し掛かった頃、異変が

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VALIS二次小説 理想が欲しくて 深脊界市編 MainStory -014(Case of FEI)

深脊界市初のショウが無事に終わり、VALISのメンバーが楽屋で休んでいる中、フェイは自分の為に宛がわれた研究室で先程捕縛した武装集団を調べていた。

(いやー、まさかそのパターンだとは思わないじゃん)

――何故、フェイは取調室で尋問しなかったのか。それは――

(なんでコイツらロボなの?)

――武装集団が人間ではなかったからだ。               合金製の各パーツに、球体の関節。  

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VALIS二次小説 理想が欲しくて 深脊界市編Main Story -015(Case of FEI)

謎の機械人形集団を撃破して以降、俺は今まで以上にVALISの警備を強くし、唯一手に入れた“S”という手掛かりをもとに、相手の正体と狙いを調査していた。

勿論、普段はVALISの傍にいることに変わりはない。だが、“能力”で造り出した生物達では集められる情報に限りがある。              その為、最近ではサーカステントを留守にして丸1日調査に費やすことが多くなった。

メンバーのバイタルは

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VALIS二次小説 理想が欲しくて 深脊界市編MainStory -016(Case of FEI)

精神感応少女こと存流の人探しを手伝うことにした俺は、情報共有の為に相手の特徴を訊くことにした。

「それで、その人はどんな見た目をしてるんだ?」                 「(黒い服を着ている、私より背の高い茶髪の女の子です)」

黒い服に茶髪か............この街は人口密度が低いから、どんな人間がいるのか大体把握している。だが、今までそんな女の子は見たことがない。

「俺は見たこ

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VVALIS二次小説 理想が欲しくて 深脊界市編Main Story -017(Case of FEI)

俺は偶然出会った少女、存流の人探しを手伝った後、泊まる場所の無い彼女を連れてサーカステントに戻った。

「「「「「「おかえり!」」」」」」                 「おう。みんな揃ってるんだな。...........ソートは?」                 「ソートは用事があるんだって」

サーカステントに着くと玄関ではソートを除いた6人全員が待っており、俺達の姿を認めると大きな声で出

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VALIS二次小説 理想が欲しくて 深脊界市編Main Story -018(Case of FEI)

中華料理店で頼んだ料理が運ばれてきた時、フェイは護衛の仕事をこなす為に、料理を“視る”ことで毒物の有無を確認すると同時に、店内の生物の監視、偽造生命で生み出した警備用の生物達の視覚情報にアクセスして暗殺を警戒していた。

すると、運ばれてきた料理のいくつかに遅効性の猛毒が仕込まれていることが分かった。その料理を作った人物を調べると、店長の沐宸が犯人だと判明した。

毒物が仕込まれていた料理だけを食

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