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【AIニュースを読む】イーロン・マスク氏がサム・アルトマン氏とOpenAIを提訴

イーロン・マスク氏は、2024年2月29日(米国時間)にサム・アルトマン氏とOpenAIに対して、人類の利益のために人工知能(AI)の技術を開発するという設立時の使命を放棄したことを理由としてサンフランシスコ高等裁判所に提訴しました。

訴訟の中で、非営利法人のOpenAIがマイクロソフト傘下の汎用人工知能(AGI)技術研究の「クローズドソース」の子会社になったことを主張し、また新しい取締役会の下で、マイクロソフトの利益を最大化するために実際にAGIを改良していると述べ、OpenAIに対して契約違反、受託者義務違反、不公正な商慣習などを訴え、技術のオープンソース化の復帰とマイクロソフトの利益供与への停止命令を求めています。

イーロン・マスク氏は、OpenAIが2015年に設立した際の設立メンバーの一人であり、2018年2月まで理事を務めていましたが、Teslaの自動運転開発のための研究がOpenAIとの間に利益相反になることから辞任しました。創業当初から寄付金を拠出していたものの、その貢献がOpenAIとマイクロソフトの利益のために利用されたことを述べています。

AGIについては、GPT-4がすでにAGIのレベルにあるとも主張しており、実際のところOpenAIとマイクロソフトにしか知られていないことを問題視しています。

また訴訟において被告として名指しはしていないものの、マイクロソフトがGPT-3の独占ライセンスを獲得し、GPT-4に対する権利も主張していることを指摘。マイクロソフトがサム・アルトマン氏とOpenAI取締役会を抑えていることで、技術の非公開と収益性を維持するためにGPT-4をAGIとして宣言することができないだろうと見ています。

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