【プロンプトの基本】なぜプロンプトが必要なのか
生成AIが登場してから「プロンプト」という言葉を聞かない日がないぐらいに耳にすることが多いです。では、なぜ生成AIにプロンプトが必要なのか、わかっているようでわからないという人もいるのではないでしょうか。
プロンプトとは
まずプロンプトとは、生成AIなどの対話形式のシステムにおいて、適切な回答や結果を促すためにユーザーが指示や質問をすることです。
ではなぜ必要なのかをChatGPTに聞いてみました。
基本的には始めに示したような内容だと思います。
生成AIは「連想ゲーム」と似ている
ChatGPTを始めとする大規模言語モデル(LLM)は、「トランスフォーマーモデル」と呼ばれるモデルで、ある単語や文章に対して、次に発生する確率の高い単語や文章を推定します。わかりやすい言い方をすれば「連想ゲーム」をしている感じです。
例えば、「日本の首都は?」と入力すると「東京」と回答する確率が高いため「東京」となります。
また「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。」と入力すれば、その続きを書いてくれます。こちらはGPT-3.5とGPT-4でそれぞれ試してみました。
このように生成AIはユーザーの指示や質問に対して、確率的に最も適切と判断される単語や文章を回答します。確率となるため、誤った情報や実際には存在しない事実を生成する「ハルシネーション」を起こすこともあります。
例えば、「2023年に起こった出来事を1つ教えて。」と聞くと、実際にはないニュースを回答することがあります。これは入力文に続きそうな文章を推測して回答しているためです。とはいえ ChatGPTが登場した当初から比べると進展しているようにもみえます。
ハルシネーションは、とくに一般的に使われている用語と専門的な用語が異なる意味を持つ場合、AIの回答が不正確になることがあります。ユーザーの質問の仕方によっては、小動物の「マウス」とパソコンの「マウス」を混同させるようなイメージです。人間でもイントネーションの違いで「雨」と「飴」を間違うこともあるでしょう。
ハルシネーションを起こさないためには、プロンプトを適切に設計して、AIが生成する回答の範囲を絞り込むことが大切です。
参考文献
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