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秘伝のタレを継ぎ足す(政策立案パターン・ランゲージ)

新しい年度になってから数ヶ月が経ちました。

4月に異動した人も、新しい部署の業務に慣れてくる頃かと思いますが、仕事で行ったことや気づいたこと(改善点など)ことは個人として&組織として記録をしていきましょう。

それがみなさん自身の財産になりますし、次に仕事をする人への引継書にもなります。

そんな「秘伝のタレ」。
みなさんの組織で、どうやって作ると良いでしょうか?ぜひ、下のパターンを読みながら、考えてみてください。

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秘伝のタレを継ぎ足すーみんなの情報をみんなで蓄積していく。 

担当者が業務を引き継ぐときに、自信をもって次の人へ渡し、渡された人は自信をもっていきいきと新しい持ち場で仕事をはじめたい。

▼その状況において

自分が誰とどんな仕事をして、どのような結果になったのか、日々記録をしておかなければそれらの大切な情報はどんどん埋もれてしまいます。組織で仕事をしている私たちですが、それぞれの情報は十分に共有されていないように思います。情報が埋もれたままでは、次の人にうまく仕事を引き継ぐことができません。

▼そこで

日々の業務には背景や目的、求められる成果があります。それを担当者が理解して他のメンバーとも共有できるように「業務カルテ」を作ります。
業務カルテには誰と、どんな仕事をして、どんな結果が出たのか、記憶が埋もれてしまわないうちに、記録していきます。
さらに、何がうまくいったか、何がうまくいかなかったか、うまくいかなかった原因は何か、次の打ち手は何か、担当者自身が何について悩んだのか、その時の状況も残しておくことにします。

▼その結果

3月に異動を命じられ、わずかな時間で引き継ぎ書を作るのでは、ストレスも大きいですが、業務カルテを日々更新しておくことは、引き継ぎする側の負担を平準化すること、次の担当者にとってカルテは大事な道具となるでしょう。
担当者はたった1人かもしれませんが、業務カルテは先輩たちの知恵をつなぐ「秘伝のタレ」のようなもの。新しい素材を継ぎ足すことは、自分自身の経験を増やしていくことにもつながります。

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政策立案パターン・ランゲージについて
政策立案パターン・ランゲージは、行政における政策の作り方をパターン・ランゲージの方法論を用いて言語化したものです。
上記以外のパターンや政策立案パターン・ランゲージの作り方については、下記をご覧ください。


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