#93【進化したSakana AI】日本の伝統を発信する画像生成
おはようございます。
8営業日後に『生成AI活用法』セミナーを開催するアヒルです。昨日は自炊中に指を切り火傷もしました。
Sakana AIが新しいモデルをリリースしました。これまでにない新しい着想のモデルを早速試してみたのでまとめます。
Sakana AIについては、こちらの記事でまとめております。
#66【日本向け進化系AIモデル?】Sakana AIの画像言語モデルを試してみた
#67【日本特化のAIモデル】Sakana AIで高速画像生成してみた
Sakana AIの新モデルとは?
AIスタートアップ企業のSakana AIは、浮世絵風の画像を生成できるモデルを発表しました。
今回発表したモデルは2種類。「Evo-Ukiyoe」と「Evo-Nishikie」です。
Evo-Ukiyoeは、日本語のプロンプトから浮世絵風画像を生成します。
Evo-Nishikieは、単色刷りの浮世絵を多色刷りの錦絵風に変換します。
これらは立命館大学アートリサーチセンターのデジタル浮世絵画像24,038枚を学習データとして使用しているそうで、日本の伝統文化を広め、教育や古典籍の新たな楽しみ方として活用されることが期待されています。
詳細リリースはこちらで確認できます。
使ってみた
お馴染みhugging faceにデモが用意されていますので、試してみます。
Evo-Ukiyoe
まずは、プロンプトをもとに浮世絵風のイラストを生成してもらいます。
デモ: hugging face
プロンプトを入力し"Run"というボタンを押すと生成されます。
落款的なものが書かれているのも、再現性を高めている要素の一つですね。
Evo-Nishikie
錦絵とは、多版多色刷りの木版画のことを指します。つまりカラー印刷のことです。
こちらのモデルは、単色、モノクロの絵をカラーにしてくれます。
デモ: hugging face
やってみたのですが、エラーになってしまいなかなか色付けができませんでしたが、
唯一できたのがこちらの塗り絵でした……。
どこにどんな風に色をつけて欲しいのか、詳しく指示をすると、デモ動画にあったような着色ができるようです。
まとめ
Sakana AIの新モデルを触ってみました。
芸術の学部を出た身としては、余白の使い方や色彩の選び方なんかも参考になりそうだなと感じました。
たくさんの浮世絵から学び、AIが最適と判断した構図や色遣いで画像を生成していると思うと、なかなか興味深いですね。浮世絵作品の中に傾向やトレンドがあるかもしれないです。
たしかに海外発のAIモデルを使っていると、日本ならではの言葉は通じなかったり適切に表現されなかったりします。
そこに着目したSakana AIは非常に面白い視点を持っていて、これからもどんなモデルを作るのかたのしみにしたいなと思います。
お読みいただきありがとうございました!
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