総合内科専門医/第24回(感染症)/2019

総合内科専門医試験
2019年度予想

次の文を読み、以下の問いに答えよ。
65歳の男性。食道癌手術後に入院中である。
現病歴:食道癌のため、10日前に胸腔鏡補助下胸部食道全摘術を施行した。術後経口摂取が困難と予想されたため、7日前に右内頸静脈に中心静脈カテーテルを留置して中心静脈栄養を開始した。以後徐々に経口栄養摂取は増加していた。今朝6時のバイタルサインには異常を認めず朝食時も問題なかったが、9時に医師が病室を訪ねると意識障害が認められた。
既往歴:50歳から高血圧症に対して内服加療中。
生活歴:昨年まで事務職。喫煙は20本/日を35年間。飲酒は機会飲酒。
家族歴:両親が胃癌で死亡。
現 症:意識レベルはJCS II-10、GCS E3V4M6。身長167cm、体重48kg。体温38.5℃。脈拍114/分、整。血圧88/50mmHg。呼吸数24/分。SpO296%(room air)。皮膚は湿潤している。眼瞼結膜は軽度貧血様である。眼球結膜に黄染を認めない。口腔内と咽頭に異常を認めない。中心静脈カテーテル刺入部に異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。手術創に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。圧痛を認めない。背部の皮膚に異常を認めない。椎体の圧痛と叩打痛は認めず、また肋骨脊柱角の叩打痛は認めない。四肢は軽度の浮腫を認める。
検査所見:尿所見:蛋白(−)、糖(−)、ケトン体(−)、潜血(±)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球345万、Hb 10.2g/dL、Ht 31%、白血球17,300(桿状核好中球28%、分葉核好中球47%、好酸球1%、好塩基球0%、単球7%、リンパ球17%)、血小板16万、PT-INR 1.1(基準0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白6.0g/dL、アルブミン2.5g/dL、総ビリルビン1.0mg/dL、AST 71U/L、ALT 58U/L、LD 402U/L(基準120~245)、ALP 330U/L(基準115~359)、γ-GT 48U/L(基準8~50)、CK 143U/L(基準30~140)、尿素窒素25mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL、血糖122mg/dL、Na 134mEq/L、K 4.1mEq/L、Cl 97mEq/L、Ca 8.0mg/dL、P 4.2mg/dL。CRP 24mg/dL。動脈血ガス分析(room air):pH 7.45、PaCO2 34Torr、PaO2 102Torr、HCO3- 24.2mEq/L。
この時点でのquick SOFAスコアはどれか。
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解答

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253字

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