見出し画像

消化器病/第77問/2022年(10月)

消化器病専門医
2022年(10月)予想

症例は、56歳の男性。6 ヶ月前から全身掻痒感と発熱が続くため、近くの病院を受診し、胆管炎として入院加療を受けた。その後も肝機能障害が持続するとのことで紹介受診となった。血液検査:AST 110 IU/L、ALT 148 IU/L、ALP 931 IU/L、LDH 350 IU/L、γ-GTP 544 IU/L、総ビリルビン 1.2 mg/dL、IgG 1,426mg/dL(基準960~1,960)、IgG4 30mg/dL、IgA 159mg/dL(基準110~410)、IgM 51mg/dL(基準65~350)、IgE 220IU/mL(基準250以下)、HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。抗ミトコンドリア M2抗体陰性。CRP 0.1mg/dL。内視鏡的逆行性胆管膵管造影写真〈ERCP〉を別に示す。
最も考えられる疾患はどれか。1つ選べ。
a. 自己免疫性肝炎
b. 肝門部胆管癌
c. 原発性硬化性胆管炎
d. 原発性胆汁性胆管炎
e. IgG4関連硬化性胆管炎

< ここから解答・解説になります >


解答

c

原発性硬化性胆管炎(PSC)

ここから先は

638字

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?