第2回内科専門医/第263回(内分泌)/2022

第2回内科専門医試験
2022年度予想

54歳の女性。顔と手足のむくみを主訴に来院した。10年前から疲れやすく便秘がちになったが、加齢によるものと思い、そのままにしていた。数か月前から指輪や靴がきつくて入らなくなったことを気にしていた。2日前、数年ぶりに帰省した娘から「顔が腫れている。声も以前はそんなにしわがれていなかった」と指摘され、心配になって受診した。身長156cm、体重58kg。体温35.0℃。呼吸数16/分。脈拍52/分、整。血圧124/90mmHg。皮膚は乾燥。下肢に指圧痕を残さない浮腫を認める。
血液所見:赤血球360万、Hb 12.6g/dL、Ht 39%、白血球4,500、血小板21万。
血液生化学所見:空腹時血糖96 mg/dL、Na 142mEq/L、K 4.3mEq/L、Cl 103mEq/L、TSH 160.5μU/mL(基準0.2~4.0)、FT4 0.04ng/dL(基準0.8~2.2)。
この病態でみられないのはどれか。
a 総コレステロール高値
b ムコ多糖低下
c 非圧痕性浮腫
d アキレス腱反射低下
e 認知機能低下

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解答

b

解説

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