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総合内科専門医/第134問(内分泌)/2019

総合内科専門医試験
2019年度予想

48歳の女性。強い動悸と頸部痛を主訴に来院した。1週前から夜間の発熱と咳嗽が出現し、自宅近くの診療所を受診して総合感冒薬を処方された。その後、感冒症状は改善したが頸部痛、動悸および両手指の振戦が出現したため受診した。体温37.1℃。脈拍120/分、整。血圧118/60mmHg。甲状腺はびまん性に軽度腫大しており、触診では甲状腺右葉の腫脹部に圧痛を認める。検査所見:赤沈65mm/1時間。血液所見:白血球9,800。血液生化学所見:TSH検出感度未満(基準0.2〜4.0)、FT4 5.86ng/dL(基準0.8〜2.2)。免疫血清学所見:CRP 5.0mg/dL、抗TSH受容体抗体陰性。心電図では洞性頻脈を認める。甲状腺超音波検査では疼痛部に一致した低エコー所見を認める。
行うべき治療はどれか。2つ選べ
a 抗菌薬投与
b β遮断薬投与
c 抗甲状腺薬投与
d 副腎皮質ステロイド投与
e 放射性ヨウ素によるアイソトープ治療


< ここから解答・解説になります >


解答

b, d
亜急性甲状腺炎

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287字

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