第2回内科専門医/第257問(血液)/2022

第2回内科専門医試験
2022年度予想

22歳の女性。入職時健康診断で検査値の異常を指摘されたため来院した。既往歴に特記すべきことはなく、今まで病院で血液検査を受けたこともない。身長 154cm、体重 46kg。体温 36.5℃。呼吸数 12回/分。脈拍 60/分、整。血圧 112/64mmHg。表在リンパ節の腫大はない。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。肝・脾を触知しない。特記すべき皮膚所見もない。
血液所見:赤血球 508万、Hb 14.3g/dL、Ht 41%、白血球 5,300(好中球45%、好酸球2%、好塩基球1%、単球10%、リンパ球42%)、血小板 1.1万/μL。
血液生化学所見:AST 22U/L、ALT 24U/L、LD 238U/L(基準120~245)。CRP  0.4mg/dL。
現時点でのこの患者への声かけとして最も適切なのはどれか。
a. 「血小板輸血を行う必要があります」
b. 「骨髄検査が必要な可能性があります」
c. 「今までに一度も病院に行っていないのですか」
d. 「採血管を変えてもう一度採血しましょう」
e. 「風疹や麻疹が原因のことがあるため感染症の検査を行う必要があります」

< ここから解答・解説になります >


解答

d
EDTA(ethylenediaminetetraacetic acid)依存性偽性血小板減少症

解説

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1,081字

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