2020、最高の夏

あーーーーー、夏が終わった、6月25日から急遽始まったわたしの2020年の夏が終わった。虚無、空っぽ、心にぽっかり空洞ができた。
わたしが美 少年を好きになってはじめて迎える夏、コロナだから今年もあったと予想される夏の現場はないし、お友だちとも会えないし、なんも面白いことなーい!わたしのハタチの夏を返して!と発狂しそうだった今年の夏。まあ暑いの嫌いだから夏は別に好きじゃないけど、「夏」という概念はこっそり好き。たとえば、幼稚園の頃にもらったカレンダーに書いてあった「ゆうすずみ」の文字、意味はわからないけどなんか好きだった。だから夏に楽しいことがないなんて、それはすなわち夏じゃないでしょ!!とぷんぷん。毎年夏にはテーマソングがあったのに、今年の夏はそんなテーマソングが生まれるイベントすらないなぁ、とガチ萎えしてた矢先にやってきた夏。ほんと、ラブストーリーは突然にだね。

夜中のネットサーフィン中に飛び込んできた「美 少年 初主演ドラマ」の文字。脳が理解する前に心が嬉し涙を流してた。
Jr.が地上波に出るのは(今や日常になっているとはいえ)トクベツなこと、ましてやグループ主演ドラマ!!!Jr.担新規のわたしですらめちゃくちゃすごいことだって理解できる。

7月に発売されたDVDで「中高生のあいだに青春ドラマ撮りたかった」とこぼす彼らの背中を見た。社長に大切に育てられた彼ら、真摯に向き合って自身の求めるアイドル像を追求している彼ら、そんな彼らがこぼしたこの言葉がたくさんの大人を動かした(動いていただいた)とあとから知った。

雑誌のインタビューで、役と自分を比べ、撮影の様子を楽しそうに教えてくれて、「伝えたいことたくさん!嬉しい!」と言ってくれる。バラエティでは「戦時中からタイムスリップしてきた鬼軍曹と、現代の高校生が出会う奇跡の青春ドラマ!」とキラキラした目で宣伝してる。奇跡みたいなキミたちの青春を追う中で、こんなステキな舞台が用意されているなんて…過去の自分に伝えてもきょとんとされそうだけど、彼らの一貫した健気な姿勢はこの事実を信じさせるには充分なんじゃないかなと思う。

ドラマのストーリーは重いテーマを鮮やかな色彩の映像と軽やかな音楽、そして美 少年が演じる爽やかな高校生たちで中和した、伝統的な夏らしいものだった。もちろん「ジャニーズを鑑賞するだけの1時間」にならないくらい、きちんとしたメッセージ性があった。


7話の時点で、1945年に帰ることはすなわち死ににいくことじゃん!( ; ; )とお家で叫んでいたけど、最終話で三平さんが教えてくれるまで、それがすなわち出征であることに気付きもしなかった。戦争がどんなに辛いものかを言語化せずに、戦争を語る。外側からの押し売りでなく、内側から戦争の怖さを体感させる。わたしみたいに戦争について当事者意識を持つことができなかった人にとっては、一番効果的な悲劇の伝え方ではないだろうか。

コロナが襲ってきて、人々がギクシャクし出したときにも感じたけど、やっぱりエンタメって平和の上に成り立つんだよね。わたしが美 少年をのほほんと愛で、社内政治にムムムと思うのだって、全部それだけ平和だってこと。
エンタメの筆頭格たるジャニーズ事務所の彼らが、伝統的なこのテーマを扱ったのはなんだかグッとくるものがある。あ〜〜〜社長にも観て欲しかった。


ところでわたしの担当はリーゼントの彼なんですよね。最初ビジュアルを見たときはフリーズしちゃったけど、お顔がかわいいのでオールオッケー、なんなら今じゃ自担のリーゼントを見た稀有なオタクとして胸張って生きてる。
欲を言えばもっとカッコいいところ見せてよ〜って思ったりしないでもなかったけど、あのビジュのインパクトはすごいので今後「あのリーゼント、普通にしてたらめちゃ顔良くね?その上歌もうまくて心がとってもキレイでステキな男の子なんて天は何モツ与えたら気が済むんだ⁉️」という見つかり方をする予定なので。
って、そう、わたしは竜二くんがだいすきだったんだよ。ドラマ出の竜二担です。永遠の新規って言われちゃうかな。

この夏大昇くんは2つの人格を操っていて、大昇くんの体の中には2人の男の子がいた。わたしが見ているのは大昇くんのはずなのにときどき竜二くんがお顔を覗かせる。そんなとき困ったようなお顔で竜二くんに笑いかける大昇くんはとってもキュートで、でもちょっとだけ大人で、胸がギュってなった。

最終回で三平さんが竜二くんにこう語りかける。
「いろいろ美味しいもんを教えてくれてありがとうな。お前のその明るさに、これからもたくさんの人が救われる。自信持って行け。」
リーゼントを下ろした竜二くんが大昇くんに見えることは度々あったが、竜二くんに大昇くんが入り込んだのをわたしはそのとき初めて見た。あの涙は、誰の涙だったんだろう。あの温かい愛の言葉を、大昇くんも聞いていたらいいと思った。

思い返せば、このドラマは愛のお話だった。内容だけじゃなく、チームとして愛を体現していた。わたしは、こんなにも両想いなドラマを初めて観たし、そんなドラマが彼らの初主演で良かったと心から思う。

(3人高校卒業しちゃったから少し遅くなっちゃったけどと言いながら)ドラマを企画してくださったこと、盆踊りや打ち上げ花火など多様なコンテンツを用意してくださったこと、放送前たくさんの映像や画像で盛り上げてくださったこと、いろいろな番組で局として押し出してくださったこと、SNSでこまめに状況を教えてくださったこと、彼らに異例の演技指導をしてくださったこと、そしてその演技を見て涙を流してくださったこと、常にカメラを回して全員が10代の最後の夏を記録してくださったこと、(予定通りだったのかもしれないけど)全員でのアクションシーンをいれてくださったこと、オールアップで「本当に終わっちゃうよ〜!」と名残惜しそうな声を上げてくださったこと、サプライズでステキな言葉をかけてくださったこと、全部ぜんぶ愛だったね。
そしてそれに応えるように、Jr.の代表として自覚を持とう、5分前行動心がけよう、スタッフさんのお名前覚えよう、ハー◯ンダッツ差し入れしよう、共演者の方と打ち解けよう、と奮闘する美 少年も、不安やプレッシャーの中、全方向に愛のビームを発していたね。
最終回放送後、監督さんのInstagramやプロデューサーさんのtwitter投稿を見て、現場が両想いすぎて嫉妬してしまった。彼らが周りを愛すから、彼らもまたたくさんの愛を注がれるんだね。なにこの争いごとのない世界。戦争はしちゃいけないというお話を、1番近くで実践してるじゃん。

正直今は本当にあの夏が恋しい。富室高校の6人には会えないし、ドラマのチームとももう青春を描けない。まさかスタッフさんまでまるごと好きになるとは思わなかったな。放送前、もういい!と拗ねたこともあったけど、今は倦怠期乗り越えた気分です。倦怠期とかよくわかんないけど。

でも一方で、美 少年との未来があると信じ込むのもお花畑なのかな、など。ジャニーズJr.とは、明日の見えない地位。未来がおぼろげな彼らが、希望を歌う異空間。
でも、それでも簡単に未来を願うことは悪いことなのかな。最も色濃く「ジャニーズ」の血を受け継いでいる自担の未来を、どうして願わずにいられようか。

わたしは、悟くん、竜二くん、篤くん、道史くん、明彦くん、和彦くんがだいすきだった。何年も先もまた、成長した6人に会えるのを楽しみにしちゃうくらいだいすきだった。ずっと地元でバカやってる悟くんと竜二くんも、法学部進学して相変わらずめちゃイケな篤くんも、お母さんと一緒に選んだ大学で品行方正に過ごすけどすこしお茶目な道史くんも、タイムマシン発明したことがバレてノーベル賞とっちゃう明彦くんも、人気漫画家になってたくさんのファンレに埋もれる和彦くんも全部ぜんぶ見たい。そしてさらにいうと三平さんとも夢でいいから再会したい。なんならわたしが富室町に移住して、彼らを死ぬまで見守りたい。
でもきっと、富室高校の生徒、という別人格を飲み込んだ美 少年がこれから魅せてくれる姿は富室のみんなの姿でもあるんだろうね。その点で(リーゼントはやめてるかもしれないけど)竜二くんにだって、他の5人にだって会えるんだろうな。ドラマが終わっても作品の中でキャラクターは生きてる!なんてキレイごとでしかないけど、今回ばかりは本気でそんな気持ちになっちゃうよ。

だって、2020年の夏は「 ENDLESS SUMMER 」だから。

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