見出し画像

7月30日 安全基地学級 初開催

安全基地学級 開催レポート

2023年7月30日、千歳市花園コミュニティセンターにて「安全基地学級 ~楽しい・安心できる学校・学級を作るために~」と題した研修会が開催されました。教員を中心に13名が参加し、不登校やいじめ問題の専門家である3名の講師陣から、学校・学級づくりに関する多角的な学びを得る機会となりました。

  • 山崎太輔先生は、「子どもの発達を理解するための新しいメガネ ~ 見方を変えれば可能性が広がる~」と題し、子どもの行動の背景にある発達段階や心理を理解することの重要性を強調しました。先生は、具体的な事例を交えながら、子どもたちの行動を「問題」として捉えるのではなく、「可能性」として捉え直すことで、支援の在り方が大きく変わると訴えました。


  • 中島征一郎さんは、「つみきメソッドを活用した安全基地学級の構築 〜子どもの見取りと多視点の重要性〜」と題した講演で、子どもたち一人ひとりの個性や状況を丁寧に「見取る」ことの大切さを説きました。中島さんは、自身の開発した「つみきメソッド」を紹介し、多様な視点から子どもたちを理解し、支援につなげる具体的な方法を提示しました。また教員の成長について「主体」と「客体」という言葉を用いでわかりやすく説明していただきました。

  • 千葉孝司先生は、「先手必勝 夏休み明けの学級危機を乗り越える」と題し、夏休み明けに起こりやすい問題とその予防策について解説しました。先生は、具体的な事例や対応策を示しながら、早期発見・早期対応の重要性を強調し、教員が子どもたちの心の変化に敏感に対応できるよう促しました。


各講師の講演後には、「もし、学校でこんなことが起こったら・・・」というテーマで事例検討会が行われました。参加者は、生徒指導主任の立場から、保護者からの手紙の内容を基に、対応策を3人の講師と共に考えました。講師陣は、参加者からの質問に丁寧に答えながら、状況を深掘りし、それぞれの対応策を共有。さらに、時系列を遡り、問題発生初期における対応策についても議論を深めました。この事例検討会は、机上の空論ではなく、現場で起こりうるリアルな問題に対応するための実践的な学びの場となりました。


研修会の後半には、個別相談会が設けられました。リラックスした雰囲気の中で、参加者は講師陣に日頃の悩みや疑問を直接相談することができました。この時間は、参加者と講師陣が繋がりを深め、今後の相談や連携に繋がる貴重な機会となりました。

今回の研修会は、参加者にとって、学校・学級における安全基地づくりについて深く考える契機となりました。講師陣の多様な視点からの講義、具体的な事例検討、個別相談会を通じて、参加者は多くの学びと気づきを得ることができたようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?