べらんめぇ!は男の特権。(35年目の反省)
こんにちは。
ジェンダーレス母ちゃんの中村 炎です。
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ちょっとご無沙汰してしまいました。
上がったり、下がったり、忙しくて。
今日は、シンプルに私の悩みの話です。
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声が大きい!言い方がキツい!
私が35年間言われ続けてる言葉だ。
田舎の一軒家生まれの私は、
声が大きいことを、別段気にすることなく育った。
信じられないくらい声が通るらしい。
18年間田舎で育ち、次の4年間は、
これまた田舎の大学の芸術学部に通っていたため、
ここでも、私は自分の声が大きいことを
悪いこととは知らずに生きてしまった。
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35年間治らない
おそらく、喋り始めてからずっと、声が大きい。
大人になって、社会に出ら、途端に、
声が大きい、と指摘されることが増えて
本当に戸惑った。
もちろん、私も大人なので、TPOに合わせて小声でしゃべることくらいはできる。
でも、楽しかった時、面白かった時、ビックリした時、怒った時、。
周りの人が驚くくらい大きな声を出してしまう事がある。
自分ではそんなき大きな声を出しているつもりがないんだから、重症だ。
「声が大きいねぇ、」
と嫌がられることが、辛い。ごめんなさい。
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加えて、べらんめぇ。
声についての悩みは、大声だけではない。
私は、大声に加えて、
言葉遣いも悪いのだ。
「○○じゃねぇか!」
「○○だろ?」
「○○してんじゃねぇのかよ!」
こんな言葉を使ってしまう。
良くないことは分かっている。
でも、これには…私なりに、理由が、ある。
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べらんめぇ への憧れ
小学校3年生の時、
遠く滋賀県から、転校生がやってきた。
女の子だったが、
「てめぇ!ふざけんじゃねぇ!」
こんな言葉を使う子だった。
私は衝撃を受けた。
カッコイイ…
と思ってしまった。
当時の私は、黒いランドセルに憧れても、
黒いランドセルが良いなどと言い出せることも無く、
赤いランドセルを背負い、
母が買ってきた服を着て過ごしていた。
自分で選べることが少ない幼少期、
自分のアイデンティティを
持ち物で表現することは難しかった。
…でも、言葉でなら…
べらんめぇ口調になれば、
男みたいになれると思った。
べらんめぇ口調でいたら、
カッコイイ自分に、なれると思った。
強い自分で、いられると思った。
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べらんめぇ!は男の特権!
結果、どうなったかと言うと、
残念ながら、私はただの口の悪いおばさんだ。
北斗晶さんやジャガー横田さんを見ては、
自分を正当化して、ここまで来てしまった。
男性であれば、そういう言葉を使っていても誰もなんとも思わないだろう。
でも、私はどうだ。
傍から見たら、ただのおばさん。
口の悪い、声の大きい、
ガラの悪いおばさんだ。
そんな親に育てられてる子供たちの、
なんと可哀想なことか。
8歳の時、私は選択を間違えた。
悔やんでも悔やみきれないミスだった。
30年経った今でも、苦しんでいる。
30年の癖は、そんなに簡単には治らない。
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未来を決めるのは、自分。
離婚をして、自分を見つめ直す機会が増えた。
自分の欠点も、嫌という程見てきた。
さぁ、どうする?
未来を決めるのは、自分。
声が大きすぎることを治して、
べらんめぇ口調も治したい。
TPOに合わせて柔らかい口調で話している自分を、
本当の自分にしたい。
選ぶのは、自分だ。
あの日から30年、
自分の過ちにやっと気付いたのだから、
これからの人生は、修正しながら生きよう。
悔しいけど、
べらんめぇ!は男の特権。
私は見た目おばさんのXジェンダー。
受け止めて、より良い未来を生きたい。
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