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ドラゴンズドグマ2 サバイバルガイド 〜狂ったゲーム仕様を生き抜くために〜

ドラゴンズドグマ2がものすごい不評である。Amazonレビューでは星2.5(4/3現在)。批判は主に「セーブシステム」、「移動」、「竜憑きシステム」について。私自身、前作で非常に似た感想をもったが制作者の意図を汲むと、ガッツリ楽しむことができた。クソゲー扱いされるのも正直理解できるし、人には勧めづらいゲーム。だけど、対策方法を知れば楽しめるのではないかとも思う。ここではそれを解説したい。

■狂ってる(もしくはそう見える)仕様と、その対策


◇セーブシステムの罠

本作のセーブシステムの課題は以下の点で狂ってる。

  • セーブデータがひとつしか作成できない。

  • 死亡時「宿屋からやり直す」と、オートセーブが実行され、一時セーブが上書きされる。(つまり一時セーブに二度と戻れなくなる!!!)

  • 宿屋が高い(ゲーム内の物価で)。

詳しく事故の例を挙げると以下のようになる。
まずこのような流れで戦闘で死亡したとする。

宿屋セーブによる事故解説 状態1 基本フロー

一時セーブからやりなおした場合、はほとんどの人が認識どおりの動作になるのではないだろうか。ただし、死亡時には選択肢として出てこない点を除いて。(「タイトル画面に戻る」を選択し、「直前から再開する」を選択する必要がある。)
死亡時に「直前から再開する」を選択すると、バトルの直前からろすゲージが溜まった(最大HPが減った状態)で始まってしまう。

セーブによる事故解説 状態2 直前復帰フロー

操作画面に難はあれど、こちらは他のゲームとそんなに考え方は変わらない。ただ、このゲームの恐ろしいところは、「詰み」状態にある。「戦闘は不回避、だけど勝てない」状態になることが起こり得る。そんなプレイヤーに「最後に休息した宿屋から再開する」という狂った仕様が牙を剥く。
つまり、以下のような挙動をする。

セーブによる事故解説 状態3 宿屋から復帰フロー

勝手に上書きされた一時セーブにはもちろん戻れない(戻っても詰むこと多いが)。しかも「キャンプ」は宿屋扱いされない。「自宅」と「宿屋」だけがここでいう「最後に宿泊した宿屋」扱いされる(曖昧性の多重トラップである。)。
つまり、節約して宿屋を回避していた場合、盛大にデータが戻ってしまう。ちなみにオートセーブOFFにもできない(2024/4/3確認した限り)
宿屋に戻って、オートセーブが走らないケースももしかしたらあるのだろうか(未確認)。わたしはガッツリ開始直後に戻ってしまった。正直キレた。

◇セーブシステム対策

・詰む可能性のあるところでセーブしない&詰んでも「最後に休息した宿屋から再開する」は選ばない
そうすればゲームオーバー時に「直前から再開」=>「セーブしないでタイトル画面にもどる」=>タイトル画面で「直前から再開」という操作でセーブデータからやり直せる。

・家を買う(公式推奨っぽい)
前述の通り、家は「最後に休息した宿屋」扱い。もちろん無料で泊まれる。
定期的に自宅に宿泊するのが間違いない。

・金策して宿屋に定期的に泊まる
正直、お金は貴重なのでつらいが、「新しい町についた時」、「重要イベント」後などは宿泊してしまうのもいいかもしれない。

・危険なクエストに挑まない
個人的にはこれを推奨する。冒険者なのに冒険しないってどうよ?
という意見もあるだろう。甘い。実に甘い。BLEACHの東仙要はこう言っている。

「戦士にとって 最も大切なものは力ではない。戦いを怖れる心だ。戦いを怖れるからこそ、同じく戦いを怖れる者達の為に剣を握って戦える。」

(BLEACH 久保帯人 集英社)

戦いとはそういうものである。特に危険なクエストはズバリ「道案内」だ。
ドラゴンズドグマ2の道案内は、冒険者が未踏の、とんでもない場所への案内を小銭で求められる事が多い。路上で助けを求められそうだと感じたら、「半歩脚が下がる」ようにしたほうがいい。(ダッシュで逃げるために)
ちなみに私はレベル80を超えているが、道案内はすべて断っている。

ちなみに遠い場所への移動時に、ポーンが道案内を買って出る場合がある。これも非推奨。大体エグい洞窟やショートカットルートを通る。大概、"死のマラソン"をするハメになる。「道案内は基本、罠」
多分、これもドラゴンの理。俺にはわかる。わかってしまう。

まぁ色々書いたけど、セーブシステムにゲーム性組み込むのは普通に狂ってると思う。ふつうにアプデで改善して欲しい。セーブデータで事故とか何も楽しくない。

◇移動の苦行

本作で、ドラゴンズドグマ1のときから批判のあるポイントが「移動」である。特にファストトラベルが不便なところだ。町から町への移動は以下の3種類の移動方法がある。

  • 「刹那の飛び石」(ファストトラベル)

  • 「牛車」(半ファストトラベル)

  • 徒歩

◯「刹那の飛び石」
ファストトラベルには「刹那の飛石」という宿屋以上に高価な品が必要になる。しかも「戻りの礎」がおいてある場所(デフォルト2個所?)にしか行けず、最大15箇所にしかおけない。一回のストーリーで入手可能なのは6個程度。頻繁には使えない(高価なので)。

◯「牛車」
値段は安く、移動も早い。しかしモンスターに襲われる確率が体感50%あり。バトルで勝利することに加えて、牛車が無事なら再度牛車に乗れる。逆にバトルに勝っても、牛車が壊れてしまうと徒歩移動になる。夜間に降ろされることも多い。ちなみにお金は戻らない。

◯「徒歩」
町から町へ、徒歩で移動。モンスターとのエンカウント率も高く、時間もリアルに5分~10分程度かかる。しかも道が難しい。強敵に強襲されることもある。良くいえばリアルに冒険、悪く言えばレバー倒しつづける苦行。

◇移動の対策

よく、ドラゴンズドグマプレーヤーは「それがドラゴンズドグマ」みたいな謎回答をする。ここではそんな回答はしない。楽しくないものは楽しくない。私の苦痛はリアルである。私が教わったり、試みたのは「移動を利用する」ということだ。以下をすべて行うことで、苦痛は少し緩和できる。

・移動を避ける(クエストをうまく捌く)
一つのクエストを単独で進めると、都度移動が発生してしまう。他の街への移動が求められたら一旦そのクエストを止めて(時間制限無い限り)、今いる町の別のクエストを進める。このような形で並列してクエストをすすめると移動回数は減らすことができる。

・レベル上げ・資金稼ぎを別作業で行わない
恐らくだが、このゲームはレベル上げや資金稼ぎを別途やらずに済むようになっている。移動の際、戦闘を避けないことで資金とレベルは適当なものになる気がする。移動とは別にレベル上げや資金稼ぎを行ってしまうと「移動」が本当に移動だけになって苦行になる。気持ちの問題ではあるが、目的があって、頻度が少ないと、少しは苦痛もやわらぐ気がする。

・転職する
実は町から町へ、徒歩で戦闘しながら移動するとジョブレベルが4くらい上がる。このゲームは職業も多い+アビリティは他の職業でもつかえるので移動の前には転職するのをオススメする。武器と防具も最低限のものは貰える。

路上イベントがもっと豊富なら、ファストトラベルが高価でも、ここまで批判されなかったのかなと思う。30年くらい前からのRPGからの伝統に挑戦したのはいいけど、苦痛を伴うのも事実かなと思う。もっと工夫して欲しい。ファストトラベルさけるならレアモンスターとか、テイムとか、イベントとかもっと欲しい。

◇竜憑きという嫌がらせ

このゲームには他のゲームにない「感染症」が実装されている(ポーンのみ)。サブポーンを雇った際に感染していたりする。感染源は恐らくドラゴンと推定されている(特にラスボスでの感染が疑われている)が、詳細は不明。放っておくと、宿屋(自宅含む)に泊まったとき、町の住民が全滅してしまう。しかもネームドNPCを貴重なアイテムで復活させないとイベントが進まないという地獄のような仕様だ。ネームドではない町の住人は数日で戻る(恐らく別人が住み始めているということだと思う。)
どんな意味や意図があるのか、現状分かっていない。単なる開発者の嫌がらせに見えるが…?

◆個人的な推測(根拠なし)
ドラゴン種の攻撃でポーンを掴む攻撃があり、それが感染源として怪しいのではないかと思っている。
主人公が覚者になったシーンににているし…。

◇竜憑き対策

・予兆
感染したポーンには以下の特徴が表れる。

  • 目が赤くなる

  • 発言が攻撃的になる

  • 頭を抱えてうずくまる事がある

・対策(知られたもの)
サブポーンの場合は解雇(再雇用したい場合はお気に入り登録を忘れず)する。メインポーンの場合は水に投げ込んでロストすれば治る。
ロストした際の傷は「温泉」で治る。

・予防
見つかっていない。存在しないかも。

◆個人的な推測(根拠なし)
なんの確証もないけど、メタな視点でいうと、カプコンがキャラロストでしか治らない、かつ、予防できない状態異常を実装するとあまり思えない。
見つかってないだけで、ポーンの好感度や、キャンプでの行動あたりが感染予防になったりしてるんじゃないだろうか…?
ポーンの好感度は話しかける回数や、キャンプで「肉を食べさせたり」、「火をくべる」事で上がっているようだが…。

■ゲーム進行が楽になるTIPS(ややネタバレあり)

◇オススメ職業
シーフを強くおすすめする。
理由は「ぶんどり」。モンスターももちろん、町の人や行商人からも盗める。結構高価なアイテムや貴重なアイテム、なかにはイベントアイテムも手に入り、イベント進行難易度が変わることもある。ちなみにグリフォンからは前述の「刹那の飛石」が盗めることもある。シーフは戦闘力もかなり高い。マスタースキルも早期に簡単に手に入る。行き詰まったら攻略サイトをみて取得すればよい。私はプレイ開始、数時間で攻略サイト見て取得した。ずるい?甘い。実に甘い。BLEACHの東仙要はこう言って(以下略)

◇ロスゲージ
ロスゲージが溜まって、体力が回復できずピンチになることが多い。それを避けるために以下の3つの対策がある。

  • 宿屋、キャンプで宿泊(基本これ)

  • アビリティで軽減(ウォーリアで習得)

  • 全能霊薬で回復(販売はエルフの里で1万G、貴重なので終盤まで残すの推奨)

  • 竜の鼓動で復活(集めるのめんどくさいので非推奨)

  • 解雇して、別のポーン雇う(サブポーン専用)

◇金策

  • クエストクリア
    クエストがある内は一番効率がよい。

  • 移動
    町の間を徒歩移動して、戦利品の素材をうれば1回1万円程度にはなる。
    (大型ボスとの戦闘頻度に依存はする)

  • 転売
    果物は店で購入できるかつ地域で値段がことなる。倉庫経由で運搬し、ベンチで時間経過させ、腐りかけにして転売すると利益がでる。

  • トレジャーハンティング
    そこら辺の洞窟や、ポーンの提案に乗ってみる。リスクもある。

  • 窃盗(シーフ専用)
    行商人、町の人から盗みまくる基本1度のみ。ゴブリンみたいな雑魚も高価なアイテムを持っている事が結構あるので要注意。「奪い取れ!今は悪魔の微笑む時代なんだ!」を合言葉に頑張ってほしい。好感度がどうなってるかはしらんけど。

◇レベル上げ
移動ついでにやるのがいい。レベル上げ目的の単体作業は非常に行いづらい。(モンスターのリスポーンに、期間も必要だし)
クエストでの移動ついでや、金策と同時にあたりやるのがよいと思う。
トレジャーハンティングでもよいが、リスク高い。

◇強敵対策(どうしても勝てない時用)

  • 正攻法
    魔法エンチャントをつけてもらう。
    魔法武器・魔法攻撃を使う。
    スキルは色々試したほうがよい。
    武器強化を忘れずに。
    転職してみる。

  • 高レベルフレンドポーンを雇う(特にメテオ覚えているソーサラーを雇えたら圧勝できる。)

  • シーフのマスタースキル2連発連打

以上でおしまいです。長文すみません。
どこかの冒険者の事故を少しでも減らせたら幸いッス。

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