見出し画像

2023年に出版した自著

2023年に出版した自著は、以下の3冊になります。


『現代評論キーワード講義』(三省堂)

受験参考書です。現代評論を読み解くうえで重要な100のキーワードについて、それぞれ見開き両ページで解説しています。何より、読み物としての"面白さ"あるいは"読み応え"にこだわりました。また、200冊を超えるブックガイド、それにミニ辞書なども掲載。高校生や受験生が、受験勉強を通じて知的好奇心や社会の未来への関心を高められることを企図しています。そして……願わくは、高校生、受験生のみならず、学生や社会人、大人の皆様にもお読みいただきたいです。私の、これまでの勉強や経験を注ぎ込みました。おかげさまで、2023年12月31日現在、【3刷】となっています。


『できる大人の「要約力」』(青春出版社)

一般書です。膨大な量の情報が氾濫するなか、それらに翻弄されるのではなく、一つひとつの情報を自らの血とし肉とし、そして〈思考の軸〉とするためには、いったいどのような方法で書物や文章に触れていけばいいのか──私自身も実践していることを、具体的に紹介しています。〈思考の軸〉を形作ることができれば、何気なく目に入ったスマホニュースや広告の文言も、社会の今や未来を考えるための"生きた知"となります。情報の消費に抗うための一冊です。とくに、山野弘樹『独学の思考法』(講談社現代新書)に紹介される「チャリタブル・リーディング」の実践例などは、相当にお役に立てるものとなったと自負しています。


『ぼっち現代文』(河出書房新社)

中高生向けレーベル「14歳の世渡り術」からの刊行です。私には、かねてから、「エンタメ国語」なるジャンルを創出したいという夢がありました。小学校〜高校で学ぶ「国語」の学習を兼ねながらも、それを"読み物"として楽しめるような本をたくさん書いていきたい…と。あるいは、難解な文学理論を、幅広い層の皆で共有できるものへと開いていきたい、と。これまでも拙著14歳からの文章術』『"深読み"の技法』(笠間書院)、あるいは世界のいまを知り未来をつくる  評論文読書案内』(晶文社)等でそうしたテーマを追求してきましたが、本作『ぼっち現代文』では、それを、中高生向けのものとして実践することができました。もの書きとしての私の今後の人生、その方向性を決定づけた一冊となります。


2024年も、精力的に書き、そして出版するつもりです。ただ、私が心に思うもの書きとしてのあり方を目指すには、今の私では、まったく勉強が足りていません。執筆のみならず、私自身もまた貪欲に知を吸収し続けていくことを心がけねばなりません。2022年より放送大学大学院修士課程に入学したのもそのためでしたが、先日、無事に修士論文を提出することができました。年明けの口頭試問を終えたら、"その先"に向け、さらなる研鑽に励みたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?