中道・保守野党共闘は実現するか。

私が特に目的もなくネットサーフィンしている時に野田佳彦元首相が「関東は立憲、関西は維新と棲み分けできないか」と言っているという記事を見つけた。
これをやろうとすると立憲は泉健太代表や馬淵澄夫議員を下ろさなければならなくなるのではというツッコミが入り実際に実現する可能性は低そうだが実際の所どこまで中道・保守野党共闘が実現する可能性はあるのだろうか?
私は「越えなければいけないハードルが多く実現する可能性は低い」と考える。
立憲・維新・国民・教育の4党での共闘と仮定して考えてみるが、例えば現職優先で候補者調整をすると立憲は杉本和巳議員のために藤原規眞氏を降ろしたり、池下卓議員のために尾辻かな子氏を降ろしたり、小野泰輔議員のために松尾明弘氏を降ろしたりしなければならなくなる。
どの候補も支持者からの人気が高くそれをやったら立憲党内は大変な事になるだろう。
一方維新は寺田学議員のために松浦大悟氏を降ろしたり、鈴木義弘議員のために加来武宜氏を降ろしたり、森山浩行議員のために黒田征樹氏を降ろしたりしなければならなくなる。
こちらも簡単ではなさそうだ。
国民民主党支持者の中でも立憲や維新、特に立憲の為に候補者を降ろすのは嫌だという声は大きい。
現職が競合している選挙区や新人・元職が競合している選挙区はさらに調整が難しそうな所もある。
現職優先が難しいとなると予備選の実施はどうか?
こちらは固定票を持っている立憲や国民が有利となり、れいわや共産をそこに混ぜるかという問題も出てきて恐らく維新は飲めないだろう。(ただ橋下徹氏がこの構想に前向きである事は不確定要素ではある)
ただし部分的な共闘実現はあるかもしれない。
乱立していると厳しいが一本化か3,4人中1人降りれば勝負になる選挙区(たとえば神奈川18区・19区)とかは降りる候補に比例優遇や参院選の公認を与えて候補者調整を行うという可能性はありそうですね。
現在100近く競合している選挙区を70から80に減らすというイメージでしょうか。
支持者の強い反発が起こらない範囲での小幅な候補者調整というのが今の所現実的なラインでしょうか。

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