Boss the MC (Ill-Bosstino)氏へのオープンレター

※本投稿は 2024年6月24日のBoss氏のツイッター(X)上での投稿を踏まえた記録用です。

私Genaktion(Gen Daniel Bell-Ota)はアメリカ東部在住のラップファンです。2021年頃まで東京でヒップホップに関する原稿の執筆やラジオ番組などへの出演をしていましたが、ほぼ無名です(2020年にラップに関する単著を上梓しました)。先日貴殿のライムに関してのご発言をツイッター(X)で拝見し、不躾にもメンションした者です(その節は大変失礼いたしました)。

上記の際、「英詞的な韻」、つまりライムスキームについて僭越ながらお示ししたのですが、その補足となる動画を撮りました。英語圏の人々がどのようにライムに触れ合い、学んでいくのか、本来体験から得るものを日本語でまとめたものになります。機会があれば是非目を通してみてください。釈迦に説法かと存じますが、少なくともこれらの情報は日本語圏でこれまで体系的に語られてきたことはないと自負しております。

動画① 

英語詞の発展の流れを2行連句(Couplet)、4行連句(Quatrain)といった形式にて紹介しています。童謡→定型詩→ポエム→ポピュラー音楽→ラップの順で、英語圏の人々がライムに触れていく経緯をまとめました。

動画②

誠に勝手ながら、貴殿のライムについて、私なりの解釈をこの動画内でまとめています。どうして「(英詞的な)ライムスキーム」という発想があるのか、日本語の押韻と「英詞的なライムスキーム」で押韻に対する齟齬があるのか、概説したものになります。

以上、大変不躾ではありますが、貴殿は度量の大きな方だと勝手ながら想像しております。反応、応対、反駁などを期待しているのではなく、これらの動画が貴殿の創作活動における何らかの刺激になれば幸甚に存じます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?