時間制限と残りターン数について

こんにちは。
雨宮です。

普段はエボルヴを楽しくやりながら友人達にポケカの基礎的なプレイを教えているカードゲーム廃人です。

今回は最近話題になっているカビゴンLOに少しだけ関連がある時間制限について記事にしたいと思いました。
この記事で両負けをする人や必要以上に急かす人が少しでも減ればいいなと思っています。

サークルメンバー向けの座学ですが、公開はするのでギラティナよりは真面目に書こうと思います。
短い記事にしようと思うので軽く読んでいただければ幸いです。

1.時間による制約について

時間による制約は必要です。
無制限なら話題のカビゴンデッキは成立します。しかし、それは現実的には不可能です。前提として時間の制約は必須です。

その上で現在、ほとんどのカードゲームで採用されてる時間制→追加ターン→対戦処理という流れについて話したいと思います。

2.時間制カードゲームについて

時間制には複数あります

・通常の時間制
・持ち時間制(チェスクロック制)
・ターン数制など

その中でもほとんどのカードゲームでは時間制(30分切れ両者敗北等)を採用しています。
最大の理由は運営がしやすいことです。カードゲームは基本的には対面形式のリアルイベントです。故に時間の区切りが明確な時間制を採用するのが楽なのは明らかです。

チェスクロック制を採用しない理由は以下のようになっていると思います。

①相手のターンにする行動がある
②自分でも相手のターンでもない時間がある
→トラブルの発生が激増する

ターン数制はデジタルカードゲーム(アプリシャドバなど)で採用されています。
リアルの採用は難しいしめんどくさいです。

3.ルールは絶対

当たり前ですがゲームでのルールの厳守は絶対です。納得いかなくても仕方ないです。
私たちはその上でゲームをするしかありません。
自主大会でサイド差による決着をつけるルールがある場合、カビゴンのようなデッキは必敗です。野球でコールド以外は負けてないっていう主張をしているようなものです。当然野球では試合終了時に点数が勝っている場合は勝ちです。

両負けを防ぐためには両負けにならないデッキや戦略を組み立てる必要があります。不必要な運営批判をするなら辞めるほうが効果的です。
実際に強いと評価されたデッキにも時間による制約で持ち込みを諦めているものはたくさんあります。これはルール上仕方のないことなのです。

試合の決着が引き分け(勝ち点1pt)だと面白い事象が発生します。
コントロールミラーの頻発です。控えめに言って地獄ですが、ルール上での戦略として引き分けに持ち込むというものもあります
ポケカは両者負け(両者0pt)となるので成立しない戦略ですが、自主大会等で引き分けのポイントがあればあり得る戦略です。

4.時間内に勝つということ

ここからが本題です。
現在のポケカのルールでは時間切れは敗北条件の一つになっています。
よって競技シーンで求められるものは、制限時間以内に勝利条件を満たせるデッキです。

ポケカの勝利条件をおさらいします。

・サイドを6枚取り切る
・相手のポケモンがいない状態を作る
・相手の山札がない状態で相手に番を渡す
・ルールによる引き分けの条件を満たした上で「サドン・デス」による勝利
・特殊勝利

サドン・デスは行わない場合もあるのでルール確認必須です。

基本的にどれでもいいので勝利条件を満たす必要があります。
たとえコントロール系統のデッキであってもその先の勝利を見据えて構築をするべきです。
上でも述べた通り、全体で勝てればいいので引き分け戦略もありますが…
当然これはポケカの基本ルールの勝利条件なので、他にもルールによる勝利があればそれを目指すのも立派な戦略です。(勝ちゃええんや)

サイドを取るデッキなのに特定のデッキにぶつけた場合絶対にサイドが5枚以上取れないように構築されているデッキ(エネルギー切れを起こす等)はそもそも構築から勝つ気がないデッキだと言えます。
また、ポケモンを倒すのに10ターンかかるデッキ(クイックシューターで倒すなど)は時間制限上勝つ気がないデッキです。詰ませるギミックを搭載して時間以内に終わる算段が立てばその限りではないです。

普通の戦略を立てていれば起こり得ないですが、戦略を立てる上では重要な要素なので頭の片隅に入れておいてください。

5.時間による戦略の立て方(ゲームプラン)

時間以内にゲームを終わらせる重要性は上でも述べています。
ここではゲームプランと時間の使い方について述べます。
私も完全に理解しているわけではないし、時間関係なく負けている人はゲームに勝つことが第一です。少し難しいですが、必要になった時のために頭に入れておいてください。

ゲーム中考えることは自分たちが思っているよりもかなり多いです。
具体的には

・勝利条件を満たすためには何回攻撃する必要があるか
・相手が何回攻撃してくるか
・どれくらいのリソースが必要か(無駄遣いしていないのか)
・死んでいないか
・残り時間はどれくらい

のようなものがあります。
この攻撃回数というのが非常に重要な要素です。

ポケモンカードは攻撃(技を使う)は自分の番に一回しかできません。
そのため、サイド6枚の場合は基本的に複数の番を得る必要があります。
その上で時間制限があります。1回の番に⚪︎分までというルールはないので基本的にターン数と時間は結びつきません。

私たちはゲーム中に「あと⚪︎分あれば勝てる」とは考えていません。
ほとんどのプレイヤーは、「ポケモンAとポケモンBで技を使えれば勝てそう」と考えると思います。時間とサイド数は結びついていませんが、ターン数とサイドは結びつくことが多いです。

要は、自分が勝つための残りターン数を数えればゲームプランやプレイ速度は決定しやすくなります。

例を挙げます。
残り時間5分の時には自分の番は基本的に1〜2回もらえると思います。その上で時間切れあとに1ターンもらえる場合もあります。この時、自分はどこかでサイドを2枚取るか、3枚同時どりの準備をしておかなけれなりません。「勝利条件」を満たせないからです。
このように残り時間から自分のリーサルターンと行動を予測するのが大切です。

導入でも述べたとおり、カードゲームをやっていると高圧的な態度でプレイ速度を上げることを必要以上に要求してくる人もいます。確かにゲームを終わらせることは重要ですが、それ以上に正しいプレイをすることやルールに抵触する行為の防止も大切です。
何よりも楽しくゲームをすることが大事です。僕たちは趣味でカードをやっているのです。楽しくないと本末転倒です(辛い練習は必要ですが、、、)

仮にゲームが終わるのに急かしてくるゴミプレイヤーがいたらジャッジを呼んでください。ジャッジはめんどくさいと思っているかもしれませんが、気持ちよくゲーム、競技カードをしたいです。ジャッジはお互いがゲームをしやすくするためにいます。
また、それを考えられるように知識をつけましょう。

6.終わりに

少し私情も入っているので必要な情報だけ持ち帰ってください。(危険思想あるかもです申し訳ない)
批判等あれば受けますが、私は頑固なので聞かないと思います。

みなさん良いカードゲームライフを!

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