第249回:LLP
新著の執筆地獄で毎日死にそうです。ようやく9合目まで来ました。20日をデッドラインにして、一気に書き上げたいと思います。新著は、「レジリエンス経営のすすめ」と題しまして、有事に備えた経営の在り方を議論する書なわけですが、キーワードとして、緩やかなアライアンスを設定しています。
つまり、全てを自前の経営リソースで用意するのではなく、多数の企業と連携しながら事業を推進した方が、リスクも低いし有事の復活も早いのでは、ということを仮説だて、検証していく書になっております。
個人的な経営経験や書物、最近の事例を元に、多角的視点から「レジリエンス経営」の在り方を検証しているわけなのですが、実はLLPという組織形態には、レジリエンス経営実践のヒントが多分に盛り込まれていることに気付きまして、本稿ではLLPの使い方やその有効性について触れていきたいと思います。
個人的に、LLPは金融ファンド会社などで頻繁に使っていたのですが、良く考えたらこれこそ正に次世代の組織のあるべき姿で、凄くレジリエントな組織形態になるよなぁと・・・。そもそも論なのですが、元来、企業同士はライバル関係ではないですよね。競い合うのではなく共に創り上げる。その意味での共創関係にあるべきです。
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