第242回：日銀は国内金融機関を子会社化するつもりなのか？

2016年4月22日、衝撃的なニュースがブルームバーグから出されました。そのタイトルは、以下の通りです。

日銀：金融機関への貸し出しにもマイナス金利を検討－関係者https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-04-22/O60OA16S972C01

まず、このニュースがブルームバーグから出ていること、タイトルに関係者と記載されていること、更に記者がかの有名な日高氏*であることなど、多角的に見て香ばしさ満載なニュースな訳ですが、それをさておいても、強烈な内容となっております。関係者って誰だよ。

日高氏参考：http://kabumatome.doorblog.jp/tag/%E6%97%A5%E9%AB%98%E6%AD%A3%E8%A3%95

日銀が当座預金の新規積み分にマイナス金利を適用したのは1月29日。多くの市場関係者にとって、まさかまさかな展開の緩和策であり、10日ほど前の国会にて、『マイナス金利適用はありえない』と黒田大将が一刀両断した直後の手のひら返しに、驚かれた方も多かったと思います。

発表した瞬間こそ、マイナス金利の導入が市中マネーの流入を加速するという思惑が走り急激に日経平均は上昇したわけですが、冷静になった投資家は先んじてマイナス金利を導入している欧州銀行勢の株価暴落が脳裏に走り。

そのわずか二週間後、日経平均は15,000円を割り込む大惨事となってしまいました。実はひょんなご縁で、過日、日銀審議委の原田委員とお会いする機会があり、マイナス金利政策に対する日銀のスタンスをお聞きしてみたところ、これまたいやに強気でして。

曰く、