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第93回:武蔵野学院大学(SMB研究所所長に就任致しました)

先週に引き続き、小職の新しい取り組みについてこの場をお借りしご報告させて頂きます。 この度、武蔵野学院大学日本総合研究所内にて新たに設置承認されました、 SMB(Small Medium business)研究所の所長に就任致しました。

20代にしてこのような要職を拝命し、身に余る光栄と感謝すると共に、 研究活動に邁進せねばと強く身が引き締まる一心です。 実はひょんなご縁から、今年の初め頃より、 武蔵野学院大学の理事長でおられる高橋暢雄先生と大変懇意にさせて頂いておりました。

高橋先生に色々とお話しを伺う中で、 武蔵野学院大学のキャリア構築に関する取り組みや脅威の就職率(何と90%以上!)に強い興味と魅力を感じ、 『何か一緒に出来たら良いですね』、というところから発案したのが当研究所の構想でした。

少子高齢社会を迎える日本において、リスクの高い産業はたくさんある中で、小職が思うに、 無名の私立大学の生き残り競争は激化することは間違い有りません。 知名度の低い大学が有名大学に淘汰されていく姿は容易に想像出来ます。

実際、M&Aのビジネスに関わっておりますと、 特にここ最近、無名の大学・専門学校の売り物件は非常に増えてきております。 理由は簡単で、不景気で不安だから。 景気悪化の一路をたどり、人口が減り続けることが確定している大学全入時代において、 親御さんが無名の大学に子供を入学させるはずがないからです。

『不安な時代こそ有名な大学に入学させて、良い会社に入社して欲しい。』 ほとんどの親御さんは自然とこう考えるでしょう。そりゃそうです。 先の見えない時代においては、幻想とは言え、大企業や高級官僚といった、 安定性の“高そうな”会社に入社したくなるのも無理はありません。

では有名な大学(つまり偏差値が高い大学)に学力の届かないご家庭においては、 どのような意思決定をするのでしょうか。 簡単です。

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