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上手くないプレイでも面白い番組はできるのだ/ゲームセンターCX

前に書くと宣言したので、今回ちゃんと『ゲームセンターCX』について書いてみる。
Wikipediaによると、この番組は2003年11月4日からスタートしたそうな。
筆者がこの番組を初めて観たのがいつでどの回だったのかは、今となっては思い出せないのだが、人気番組としての地位をすでに確立した後だった。

よゐこの有野さんがゲーム番組をやっている、というのは聞いていた。そしてかなりの人気があるらしいと。
有野さんがゲーマーだということもうっすら知っていたので、きっとゲームが上手いんだろうなぁと想像していた。

ところが、実際観ると想像と違った。いや、決して下手ではない。しかし、上手くもない。実にフツーなのだ。
なんでこの番組が人気なのだろう?最初は分からなかった。
だが、なんだかんだずーっと観てしまう。なんでだろう? 何が魅力なのか。
おっさんが黙々とゲームやってるだけの地味な番組なのに……。

ゲームセンターCX、その魅力とは?

この番組のメインコーナー、『有野の挑戦』で扱うゲームは、レトロゲームである。
当初はファミコンのゲームのみをやっていた。
筆者も小さい頃やっていたあのゲーム達だ。
それを大人の有野さんがプレイするのだが、なんせ腕前がフツーなので、昔の子供がつまずいたところでちゃんとつまずくのだ。みんなが引っかかった罠にもれなく引っかかる。みんなが解けなかった謎をやっぱり解けない。

これが共感と懐かしさを感じさせる。
「そうそう!このレッドアリーマーに何回やられたか!」
こうなると、応援せずにはいられない。

そして、この人は粘り強い。諦めない。
昔の子供達が投げてしまったゲームを、なんだかんだクリアまでやってくれる(失敗することもあるよ)。
観ているうちに、エンディングが見たくて見たくてしかたがなくなってくる。

そうして、気がついたら手に汗握って応援してしまっているのだ。

ゲームセンターCX、その凄さとは?

有野さんが予定時間でクリアできなかった場合。
普通のゲーム番組なら、残念でしたで終わりだろう。
だが、この番組は延長があるのだ。日を改めて再挑戦、なんてこともある。

この番組のように、一本のゲームを最後までやる番組って他にある?
普通は無いと思うよ。だって時間かかるもの。
有野さんという多忙な方がここまでやってくれるってスゴイ。

やってる有野さんももちろんだが、その長時間に渡る収録をするスタッフも凄い。
我々視聴者は編集された短いものを観ているだけだ。リビングに寝っ転がりながら。
でもスタッフは朝から晩まで仕事だ。本当に頭が下がる。
有野さんがミスったときの「あっー!」っていう悲鳴には、《早く終わってくれ!》というスタッフの願いが半分以上を占めているような気がする。

あと単純に有野さんがボソッと言う一言が面白いというのはある。
めちゃイケ』なんかでも、本当に一言で全部持っていくんだよなーこの人。

ゲーム番組が増えてきた昨今、こういう成功した番組は参考にしたほうがいい、とは思うんだが、マネできないよなーこれ。有野課長以外、できそうな人居ないもん。
まだ観たこと無いって人、ゲーム好きなら一度は観ておくんだぜ!

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