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『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は間違いなく名作なんだが褒めるレビューはよそに任せて重箱の隅を突くようにダメなとこを探してみる 環境問題編

こちら前回からの続きとなります。

まず前提として、この作品は子供から大人まで幅広い年齢に向けて作られていると思われます。ということは子供にある程度合わて作られている、ということです。大人は膝を曲げることができますが、子供は背伸びしても限界がありますので。

物語は単純明快、勧善懲悪、友情努力勝利という内容で子供でも理解できるようになっています。

謎解きは決して簡単ではないところもありますが、発想力があれば解けるようになっており、知識や経験は必要ありません。

そこで、今回は子供の教育という側面からこの作品を見てみたいと思います。

結論から言うと、知育という面では非常におすすめできる作品であるものの環境問題という点においてはもっと考えて欲しかったところがあります。以下に、問題と思うところを記しておきます。

装備壊れすぎ

物はいつか壊れるもの。それは当然なのですが、あまりに早すぎんか!?
これ、前作から言われていたので、今回はスクラビルドというもので強化でるようになっていたります。が、それでも壊れやすいのです。

いつか壊れるにしろ、大切にすれば長持ちするとか、そういう要素があったほうが、子供が物を大切にするようになるのではないでしょうか?

手入れする、そういうシステムがあっても面白かったと思います。

一方で服や鎧は一切壊れません。なんでだよ。

ゴミ問題を考えさせて欲しい

装備は壊れるとパキーンと割れて粉々に散ってしまいます。破片すら残りません。

物は壊れる。壊れればゴミになる。さてこのゴミをどうするか、それを考えさせる仕組みがあってもよかったのではないでしょうか。

武器などは敵から奪い、宝から見つけ、古いのは壊れるか使い捨てでバンバン新しいのと変えていく。これが教育にいいとは思えません。

リサイクル、リユースという考えを教えて欲しい

ゴミも出ないので資源にもなりません。これではリサイクル、リユースという考えも養われないのではないでしょうか。

ちょっとネタバレになりますが、大妖精という服や鎧を強化してくれる存在がいます。対価として金やモンスターから取れる素材などを要求されるのですが、ここでゴミをリサイクルできる、という仕組みを入れることはできなかったんでしょうか。

ゾナウギアというアイテムも出てくるのですが、これも使い捨てです。こっちなんて武器と違って壊れないのにですよ。これはいくらなんでもマズイでしょう。もう一回収納してリユースできるようにして欲しかったです。その分、入手は少し困難にしてもいいかもしれません。

エネルギーの無駄使いをやめよう

ゾナウギアを動かすのにゾナウエネルギーというものが必要です。ここまではいいと思います。

しかし、そのゾナウエネルギー。使わなければ自然に回復していくんです。充ゾナウがいらないんですよ。便利すぎるでしょ!

これじゃ石油も電気も湯水のように使っていい、そう考える子供が出てきてしまうのでは?

ゾナウエネルギーの消費が異常に激しいので、充ゾナウが必要とするとかなり面倒になってしまうのは確かです。しかし、教育的観点からすればこれはよくないと思います。

名作だけにやって欲しかった

わたしは言いたいのです。子供の将来、そして地球の未来のため、もっと環境問題について考えさせる内容であって欲しかったと。

政府をあげてSDGsを進め、批判をされてもレジ袋有料化を実現した、こんな昨今において、これは時勢に逆行する内容ではないかと。

ゲーム的には面白くないかもしれません。しかしヒットが約束された作品、そして任天堂という日本を代表する大企業だからこそ、そういう教育にも配慮できたし、するべきだったのではないでしょうか。

それがノブリス・オブリージュってもんじゃないですかね。


あ、わたしはもう手遅れなんで面白ければ全然構わないです。



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