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電子カルテのダイナミクスを高速化、データ分割、パフォーマンス向上させる方法

こんにちはITサポートの仕事をしているゲンです。今回は電子カルテシステムで有名なダイナミクス、Dynamicsを高速化、パフォーマンス向上させる方法について書いてみました。ダイナミクスの動作が遅い、モッサリしている、待ち時間がある、早くさせたい、高速化、パフォーマンス向上させたいと思っている人向けの記事です。#ダイナミクス #Dynamics #Access #電子カルテ

(私の記事は #Gensラボ で検索できます)

Accessで動く電子カルテシステムのダイナミクスが遅いと感じている原因は?


多くの医療系機関で使われている電子カルテシステムのダイナミクスですが、動作がもっさり、遅いと感じられている人も多いかもしれません。では、どういったことで遅くなっているのか簡単に要因をまとめたいと思います。

①そもそもAccessというソフト自体に問題がある
②長年のデータ蓄積で重たくなっている
③使っているPCのスペックが古い

おそらくはこの3つに原因は集約できると思います。

ダイナミクスはマイクロソフトのAccessというソフトで動いていますが、そもそもAccess問題は、結構ご存知の方も多いと思いますが、大規模データベースソフトとしては、構造上あんまり適していません。ですが、使いやすいですし、ノンプログラミングで、カスタマイズ性もあり、長年使っているので手放せないというところが本音だと思います。

ダイナミクスを高速化、パフォーマンスを上げる考えられる方法はいくつもあります


ダイナミクスを構造的に改造して高速化させる
ダイナミクスを構造的に改造すると高速化はできます。データベース部分をAccess以外のものにしてしまうという方法です。例えば、MySQLサーバーにするという方法です。

しかし、それをしてしまうと一般のこれまで便利だと思って使っていた人たちはカスタマイズできなくなり、開発ベンダーに投げることになるので、Accessの最大のメリットである自分でしたいようにカスタマイズできるというメリットが失われ、そういう意味ではオススメできません。また、メーカーのサポートも受けれなくなってしまうという大きい問題もあります。

改造してしまった瞬間にサポートが受けれない、アップデートができなくなるのは利便性やコスト的にすごく大きな負担です

長年のデータ蓄積で重たくなっている

おそらくこの問題で多くの方が悩みを抱えていると思います。なぜならAccessはデータベースの保存容量が2GBと制限されています。これによって、悩まれている医療機関さんはかなりあるのではないかと考えています。日々、来客される方の数を考えると、すぐにデータがパンパンになってしまいます。かといって、Accessはデータベースも兼ね備えたひとつのアプリになっているので、分割が難しく、2GBまでデータが溜まったら使えなくなるという問題を抱えています

性別や年齢毎にファイル分割する
これは最も単純で簡単な方法ですが、データが重たくて、動作が重くなっている場合は、まず性別でデータを分けることをオススメします。次に60才以上かそうでないかなど、年齢別に分けるのが良いと思います。こうするだけで、データ量としては8GBまで使えることになります。結構単純な方法ですが、実行していない人も多くやるとかなり、高速化できます。

PCを新しくする

PCを新しくするという方法も有効です。会社のPCってとにかくスペックが低い会社さんって多いんですよね。PCにお金をかけない。でもこれってとても効率が悪いと思います。毎日PCで作業していると思いますし、Accessの場合だと毎日頻繁に大量のデータ入力を行なっているはず。PCを新しくするだけで、作業辺りの人件費が思いっきり削除できると思います。これもひとつ選択肢だと思います。

この場合は最低限でもCPUはcore-i5で、メモリ8GB以上、そしてハードディスクはSSDにするだけで驚くほど仕事のパフォーマンス、ダイナミクスの快適さが変わると思います。

電子カルテダイナミクス高速化の最もオススメな方法は!仮想化!サーバー上で作業!


私が最もオススメする方法は、電子カルテのダイナミクスをサーバーに入れ、サーバー上で全ての作業するという方法です。イメージ的には下のような図が分かりやすいかなと思います。

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ちょうどテレビを想像してください。テレビって昔のブラウン管だろうが、最新の4Kだろうが、有機ELテレビだろうが、流れている番組自体の速度って変わりませんよね。テレビのスペックは大きく違うのに。要はテレビは写すだけの機械で配信はテレビ局がしているからです。

これと同じ原理で、ダイナミクスをサーバー上に置いて、各PCに配信だけすれば、PCのスペックに全く依存せず、超高速でダイナミクスを動かせることになります

すでに実証実験済みです

仮想化技術で各PCで閲覧!作業もできます
テレビ理論は分かったけど、じゃあ作業どうするのって感じると思いますが、ここで仮想化技術です。近年、仮想化技術がかなり進化して、各PCに他の画面を配信するという方法がかなり簡単にしかも、仮想化上で作業もできる、触れる、編集できるようになっています。これに関しては使ったことがある人には説明しやすいですが、使ったことない人は実感できないかもしれません

仮想なのになんで編集できるのってとこです。これについてはテレビって今、赤とか黄とかのボタンでクイズ番組答えたり、アンケート答えたりできる機能ありますよね。これに似た感覚になります。要は写しているだけのテレビにリモコンでデータを送信して答えることができる。写しているだけのパソコン画面に、マウスを動かして、キーボードかちゃかちゃ打って、データを送ることができるという感じです。

各PCにダイナミクスを置いて作業するよりもデータが1個だと圧倒的に早い
あとあまり知られていないんですが、各PCにダイナミクスを置いて作業するよりも、サーバー上に1個ダイナミクスを置いて、それをみんなでイジる方が圧倒的に速度が早いんです。

各PCにダイナミクスを置いて作業をすると、各PCとサーバー上でデータを行ったり来たりしますし、PCで処理するという作業も発生します、問題のところでも言ったPCのスペックにものすごく作業が依存します。しかしサーバー上で作業をし、各PCにはその画面を写すだけにすると、まずデータの行ったり来たりがなくなりますし、PCでの処理時間もなくなり、写しているだけなので、各PCのスペックには全く依存しなくなります。

外部からも自宅からもセキュリティ高くアクセスできます

ダイナミクスを導入されている方は、顧客データを扱っている上、Saasの電子カルテシステムや外部からのアクセスを嫌われる方も多いと思いますが、基本的にダイナミクスが入っているパソコンがインターネットに繋がっていたり、メールを使っていたり、そこから国に提出しなければいけないデータを送信していたりすれば、当たり前ですがセキュリティ上のリスクは存在しています。完全にネットを遮断していない限り、この状態は変わりません

しかし、仮想化のシステムを使えば、今と医療機関や会社で使うのと全く同じセキュリティの状態で自宅から外出先からアクセス可能です。

こういう人にオススメ

ヘビーに電子カルテシステムのダイナミクスを使う会社さんにはサーバー上で作業、仮想化は本当にオススメです。さらに詳しく知りたい方はご連絡もしくは、下記URLを参考に


この方法を試したい、導入してみたい方はこちらからご連絡くださいhttps://hyotang.com/contact.html

弊社ではすでに、実証実験も済んでおり、ご希望があればサンプル機のサーバーもお貸しして、実機を触って体感することもできます。是非一度ご連絡ください。

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