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DMMバヌーシー命名者への道(牡馬編)

21年産馬の本格募集まであと少し。

募集馬の中から出資する馬を選んだら、次にするのが馬名の考案ではないでしょうか。

この記事では、過去の募集馬の馬名を分析し、その傾向を探っていきたいと思います。

これまでにDMMで募集された馬は計70頭。内訳は牡馬が42頭、牝馬が28頭となっています。

今回は牡馬編ということで、これまでに募集された42頭のうち、著名人(北野武氏)が命名した3頭を除く39頭の採用馬名について考察していきたいと思います。

牝馬編と内容が重複する部分も多いですが、もしよろしければ最後までご覧ください。


①馬名登録のルール
まず馬名登録についておさらいしておきます。

そもそも競走馬の馬名登録は「公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル馬名登録実施基準第4条及び第5条」に基づいて行われているのですが、以下に該当する場名については登録することができません。

・国際保護馬名(主要な国際競争の勝ち馬名及び特に著名な種牡馬名及び繁殖牝馬名)
・国内G1/Jpn1競走の勝ち馬名
・死亡または用途変更から15年を経過していない種牡馬名及び10年を経過していない繁殖牝馬名
・競走馬登録抹消から10年を経過していない中央・地方重賞勝ち馬名
・競走馬登録抹消から5年を経過していない競走馬名
・公序良俗に反する競走馬名

また、ご存じの方も多いとは思いますが、以下のような字数制限もあります。

・カタカナ表記で2文字以上9文字以下
・アルファベット表記で18文字以下(空白含む)

これらの基準を満たしていない馬名は、どれだけ素晴らしい馬名であっても登録されることはないのでご注意ください。

過去に登録された競走馬名を確認するにはジャパン・スタッドブック・インターナショナルの登録済み馬名の検索ページが使用可能年も確認できるのでおすすめです。

https://www.studbook.jp/bamei-service/search_name/index


②父名、母名から連想
父名から連想されたであろう馬名は39頭中17頭で、そのうち10頭の馬名に父名の一部が入っています。

一方、母名から連想されたであろう馬名も多く、39頭中17頭が該当し、そのうち14頭の馬名に母名の一部が入っています。
私が命名させていただいたミスティックロアもこの傾向に基づき考案しました。

なお、父母名から連想された馬名も2頭おり、合わせて39頭中35頭が親の馬名からの連想となっていて、そうでない馬名はアイスブラスト、オーロアドーネ、ヴィブラント、レアンカルナシオンのみです。

父母名と関係ない馬名で応募しても採用率が低いので、命名者を目指すなら父名または母名のうちどちらか連想しやすい方で馬名を考えるのがベターかと思います。


③身体的特徴から連想
これまでに身体的特徴から連想された馬名は、オーロアドーネ(尾花栗毛の馬体から連想)1頭のみで、よほど身体的な特徴がない限り採用される可能性は低いと言わざるを得ません。


④言語
歴代の募集馬名を言語別に分けると、英語21頭、フランス語4頭、イタリア語4頭、ドイツ語2頭、スペイン語1頭、スペイン語+ドイツ語1頭、フランス語+英語1頭、固有名詞5頭となり、牝馬と同じく英語馬名が半数以上を占めています。

英語以外の馬名が採用されている場合は、グランデスフィーダやプロスペラーレなど父名または母名の言語が使用されていることが多い印象です。

また、ラテン語・エスペラント語・ハワイ語等のマイナーな言語はこれまで採用されたことがありません。

ただし、ドイツ語馬名も20産募集馬で初めて採用されたので、今後も採用されないとは言い切れません。


⑤固有名詞
固有名詞と考えられる馬名はオグリクロノス(時間の神)、ゴッドトール(北欧神話の雷神)、テオフォーニア(神現祭)、シャンドゥレール(聖燭祭)インサラー(アルジェリアの都市名)の5頭です。

エピファネイア(公現祭の意)産駒の2頭はいずれも祭の名前が採用されているので、今後、エピファネイア産駒が募集されたときのために頭の片隅に置いておいた方がいいかもしれません。


⑥語感・響き
過去の採用馬名を見ても、語感・響きは得票に直結する非常に重要な要素です。
多忙等により馬名考案にそこまで時間を割くことができない方は、親の馬名を意識しつつ語感のいい馬名で応募するのが最も効率的かと思います。

⑦意味・由来
明確に意味・由来で票を集めたであろう馬名はインサラー(アルジェリアの都市名。キンシャサとゴールウェイの中間地点)ぐらいで、過去の採用馬名を確認してみてもシンプルなものが多いことから、そこまでこだわらなくてもいいような気もします。

とは言え、牡馬に出資される方の多くはその馬が種牡馬となることを夢見ており、単純すぎる馬名だとSNS等で炎上する恐れがあります。

運営サイドに単純な馬名を好んでいる方がいるのか割と投票候補には残るのですが、投票で1位を取れる可能性は高くないですし、何より顔も知らない他人から誹謗中傷を受けるのは結構傷つくので、そうならないためにも最低限の時間はかけた方がいいでしょう。

まぁ、時間をかけても批判されるときはされるのですが…。


⑧出資口数
投票候補の8案に絞られる段階では出資口数よる優劣は全くありません。

命名に全く興味がない場合を除き、たとえ1口しか出資してなくても馬名応募には参加するべきだと思います。


⑨応募時期
バヌーシーの馬名受付は先着順のため、他の出資者がすでに同じ馬名を応募していた場合、受け付けてもらえません。

シンプルな馬名で応募する場合は重複する可能性が高いので、1秒でも早く応募することをおすすめします。

なお、一度応募した馬名は変更できないので注意が必要です。


⑩馬名検索
出資者の中には『馬名を検索したときに別の候補(商品等)が引っ掛からないこと』を投票基準にされている方も一定数いらっしゃるので、投票対策として事前に応募予定の馬名をSNSで検索して確認しておいてもいいかもしれません。


いかがでしたか?

牡馬は牝馬ほど明確な傾向があるわけではなく、命名者となるための難易度がより高いかもしれませんが、この記事が少しでも馬名考案のヒントになれば幸いです。

かなり長くなりましたが最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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