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有痛性外脛骨に対する筋膜調整【触診動画付き】

このnoteは有痛性外脛骨に特化したnoteです。


今、有痛性外脛骨の選手を担当していなくても、いつか担当した時に目の前の選手の希望になって頂きたい、そしてあなたの地域で有痛性外脛骨で悩む選手を一人でも減らしたい、そういう想いで書きました。


是非、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。

『このnoteが向いている人』
■有痛性外脛骨の選手を担当しているけれど結果が出ていない人
■有痛性外脛骨の治療といえば後脛骨筋のストレッチングしかわからない人
■有痛性外脛骨の筋膜調整に有効なポイントを知りたい人
『このnoteが向いていない人』
■有痛性外脛骨の選手を今後担当することがない人
■有痛性外脛骨の選手の圧痛をとることが得意な人
『このnoteを読むことで得られる事』
①有痛性外脛骨の病態
②有痛性外脛骨の基本的な評価・治療
③有痛性外脛骨の筋膜調整に有効なポイント              ④有痛性外脛骨の運動療法

こんにちは。

突然ですが、みなさん有痛性外脛骨の選手の治療は得意ですか?

僕が整形外科で働き初めた当初は、有痛性外脛骨の担当して何も力になれないことが多く、悔しい思いをたくさんしてきました。

選択肢としては後脛骨筋のストレッチングと、テーピングとインソールくらいしかなく、そしてそのどの選択肢も効果はイマイチ....

もちろん、上記の治療で良くなる人もいなかったわけではないですが、かなり少なかったです。

結局は圧痛も取れず、満足いくレベルでプレーに復帰させてあげることができませんでした。

現在は有痛性外脛骨の症例がきても、以前よりも自信を持って治療ができます。

それは今までの治療法だけでなく、筋膜からの介入も行うようにしたからです。

正直機会があるなら、昔担当した選手に再度施術させて欲しいと本気で思うレベルです。

このnoteでは100%伝えきることは難しいかもしれませんが、有痛性外脛骨の治療に一度でも関わったことがある人には、今までと違った切り口から介入できるヒントが詰まっていると思います。

選手からOKをもらっている動画も載せていますし、難渋した症例、論文ベースではないですが再発症例のパターンなど僕が経験した内容もたくさん盛り込みました。

僕の願いは一つ

「皆さんの地域で有痛性外脛骨で悩む選手を一人でも減らせるように!」

前半は有痛性外脛骨の病態、そして評価と一般的な治療、後半は僕の臨床上効果があった筋膜への介入と具体的なポイントや再発例について解説します。

youtubeで理学療法士の働き方改革というチャンネルを運営していて、そのチャンネルにも有痛性外脛骨についての動画も上げています。

★9/5追記

①圧痛評価のポイントを1箇所追加して5箇所にしました

②インサイドキックで痛みが出ていたサッカー選手の筋膜調整の症例報告を追記しました(動画1本含)

自己紹介

改めまして、こんにちは。

理学療法士の肩 祥平と申します。

大阪の総合病院で回復期リハビリテーション病棟、一般病棟で3年間勤務

石川の総合病院で整形外科疾患、スポーツ疾患を中心の外来専従として整形5年間勤務

現在は青山筋膜整体理学BODY 大阪店での店長をしています。

施術は筋膜に対する徒手的な介入、運動療法を得意としています。

筋膜に対する施術はFascial Manipulation®︎を用いています。

昨年9月には認定Fascial Manipulationスペシャリストの試験に合格しており、日々の臨床で適応であればFascial Manipulation®︎を用いて施術するので臨床経験は多いと思います。

運動療法に関しては特にこだわりはないですが、徒手療法で終わりではなく、動けるところまで指導するをモットーに日々施術をしています。

有痛性外脛骨に関しては、半年で12症例施術しました。

一般的な整形外科勤務の理学療法士としては多い方だと思います。

では本編に行きましょう!

有痛性外脛骨とは?

外脛骨とは舟状骨の後下方に存在する過剰骨のことをいい、健常人でも15%前後に認めます。

ほとんどが無症状ですが、なんらかの原因で疼痛が出現したものを有痛性外脛骨と言います。

■有痛性外脛骨の病態

10〜15歳のスポーツ選手に多く発症する足部障害で、僕の経験上はほとんどサッカー選手でした。

見た目の特徴としては、足の内側の骨がボコッと突出しています。

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有痛性外脛骨の痛みは、

舟状骨後方の過剰骨に痛みを訴えやすい

圧痛が強いこと

動作時痛を訴える選手もいる

という特徴があります。

僕が経験した痛みが出る動作は

インサイドキックでボールが当たると痛い
蹴る時の軸足を踏ん張る時に痛い

の2つが多く聞かれました。

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