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マンゲキ芸人座談会~Berry Better!!(ヘンダーソン・中村、ジュリエッタ・井尻、マルセイユ・津田、翠星チークダンス・木佐)〜後編

ヘンダーソン・中村フープロデュースによる“非常に音に関して難のある”ジュリエッタ・井尻、マルセイユ・津田、見取り図・リリー、ツートライブ・たかのり、ジソンシン・下村、kento fukaya、翠星チークダンス・木佐ら7人のメンツによるユニットBerry Better!!
前回に引き続き中村、井尻、津田、木佐による座談会の後編です。

Berry Better!!「寂しいんおまえや〜生歌Ver.〜」

井尻:6月23日(水)に3rdシングル『寂しいんおまえや~生歌ver.~』が出たんですけど、それを買うたんですね。歌い出し、下村なんですよ。で、聴いたら「うわぁ失敗してる!」って。

津田:聴いたら絶対思いますよね。

木佐:自分的にはちゃんと歌ってると思ったらいきなりとんでもなかったですもん(笑)。

中村:下村、全部音間違ってるんよね。

津田:ずば抜けてますね。一字一句というより、一字一音間違ってますもんね(笑)。

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中村:それが下村の才能! 本人、気づいてないんよ。だからいいんです!そういやレコーディングの時に、アレンジャーの方に隣についてもらって一人一人の音程を確認していきながら作業をしてたんです。
途中で編曲の方も妥協じゃないですけど、なんとかいじっときますわってなったものの、木佐がいらんことすると言うか、アレンジというか、伸ばさなくていいところを伸ばしたりするんですよ。

木佐:いや、それは僕的にはアレンジでもなんでもなく、ちゃんとやってるつもりなんですよ。でも、いつも「ちょっと待って」って途中で止められて、中村さんがお手本を歌ってくださるんですけど、しまいには「なんでわからへんの?」って落胆気味に言わはるので……。

中村:何回言うてもみんなできないので、さすがにちょっと言いたなるし、言わせて(笑)。

木佐:でも上手く歌えたらちょっとちゃうんでしょ。

中村:まぁな。

井尻:どっちやねん!

津田:僕は割とできてる方みたいでアレンジャーの方が「むちゃくちゃいいですよ」って言うてくれはるんですけど、僕自身はそんなわけないやろと(笑)。

井尻:僕の場合はいい歌を歌えたらOKじゃなくて、アレンジャーさんが諦めたらOKになるという。

一同:(笑)。

木佐:『寂しいんおまえや~生歌ver.~』のレコーディング、僕の後に井尻さんやったんで、見てたんすけど、スタジオから出てきた時、ほんまに落ち込んだ顔してはって、めちゃくちゃ申し訳なさそうにしてはりましたもんね。

井尻:気持ちよく早く終わりたかったんやけどね、無理やった。

中村:でも一番ヤバいのはやっぱり下村。あとリリーは歌を覚えてこないのでイチから説明するのでいちいち長い。

木佐:リリーさん、根本的に歌知らないですよね。

中村:歌知らん。歌に興味がないから。

木佐:歌えるストックもないですもんね。Official髭男dismを誰かが歌ってた時に「それ、流行っとん?」ってめっちゃ聞いてましたからね。知らないんやってびっくりしましたもん。

中村:それ普通に悪口言うてるだけやん、ヘタとかじゃなくて知識のことやから(笑)。

木佐:悪口じゃないです!(笑)。

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――『寂しいんおまえや~生歌ver.~』の反響はありましたか?

津田:親が喜んでくれました、「なんでも仕事になるねんね」って(笑)。

中村:嵐やAKB48に楽曲を提供してはる多田慎也さんが作ってくれはったんですけど、DMをいただいて「味のある、普通の方では出せないような個性あふれる……」

井尻:だいぶ言葉選んでくれてはるやん(笑)。優しすぎる。ヘタって本当は言いたかったと思うよ。

中村:トットの多田さんが東京に行くというので歌詞ができて、本当は大阪でライブをして送り出そうって思ってたんですけど、コロナでできなくて。
とりあえず、プロデューサー的には卒業ソングの定番を狙いたい。

津田:マジすか!(笑)。

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――ちょっと話を変えて、これ歌ったら自信があるという曲はありますか?

井尻:僕は、中島みゆきさんの『糸』なら。ゆっくりした曲なら上手いんですよ。早くなると……。

津田:上手くないですよ(笑)。

井尻:いや、俺上手いって!

中村:上手くないすって(笑)。

井尻:いや、これはもうボケなしで『糸』は自信があります。カラオケでは一番点数高いんで。

津田:何点ですか?

井尻:81点!

津田:微妙やなぁ(笑)。

井尻:いい方やって! ブルーハーツとかになるとちょっと点数悪くなるので。

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中村:機械も気を使ってそういう点数出してくれてんですよ。

井尻:そうか、ほんまは75点くらいかな。

中村:イヤイヤ51点くらいですよ(笑)。

井尻:そうなん!?

津田:DAMの忖度ですよ(笑)。

一同:(笑)。

井尻:そうなんや……気分良くしてたのに……。津田はなんなん?

津田:僕は19の『たいせつなひと』ですね。

中村:あぁいい曲。

津田:1回ね、96点出たんですよ。ただその点数の写メを撮り忘れたの、いまだに後悔してますけど。

井尻:それやったら本当かどうかわからんやん。

津田:だから後悔してるんですよ。JOY SOUNDの忖度かもしれないですけど。でも大体80点くらいは出るんですよ。ただ画面に出てくるキー通りに歌うことはできるんです。木佐みたいなタイプで。木佐、僕、スーパーマラドーナの武智さんはキー通りに歌えるんですよ。感情はこもってないですけど。あ、武智さんは違いますよ(笑)。

木佐:僕は基本ジャニーズの曲を歌うんですけど、嵐の『サクラ咲ケ』って曲すかね。Berry Better!!の1回目の時、完全なお笑いライブだと理解する前にちゃんと歌えてしまって、変な空気になったの覚えているので、もしかしたらそれが一番ちゃんと歌える曲なのかもしれないです。

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津田:動きだけはキショかったけど、歌はちゃんとしてたし。

中村:だから『サクラ咲ケ』を聴いた時、あれ、人選を間違えてしまったかなって思ったんですけど……。

津田:普通のイベントではそっちの判断がおかしいんですけどね(笑)。

中村:あ、そうか(笑)。

木佐:だからそれ以降は踊りをちゃんと覚えて歌うようにしたらプロデューサーも納得してくれはったみたいで。

中村:覚えてもあかんかったところな(笑)。

木佐:そういや最近SNSで、ある学校で行われる体育祭実行委員の子からDMが来たんですけど、Berry Better!!の曲を全校生徒で踊ることになりましたって。

井尻:ゲストで呼んでほしいわ。でも生徒さんらの踊り見て、俺らこれやってたんやって愕然となるかもやけど(笑)。

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――もし、フェスをやるとしたらどんな構想がありますか?

中村:元々アメリカ村にあるBIG CATでフェスをやることが決まってたんですよ。ところがコロナ禍になってしまって中止に。これは「いつか収束したら」とは常に思っています。

井尻:以前やらせてもらったなんばグランド花月、ルミネtheよしもとも一応は席が埋まったからなぁ。

木佐:Berry Better!!のネタとセットでツアーをやりたいって言うてましたからね。

津田:中村さんは歌手の知り合いもたくさんいらっしゃいますし、そう言う人たちと一緒に。ぜひ僕はMr.Childrenさんを呼んでいただいて……。

井尻:万が一出てくれはったとしても、そちらがメインになるやん(笑)。

木佐:それか『関西コレクション』みたいなのに呼んでいただくとか。

津田:絶対、キャーキャーなんてリアクションないわ。

中村:(しばし妄想し)キャーキャーは、ないな……(笑)。とりあえずタイトルは『ベリベタフェス』でええやん。

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津田:唐突すね。しかも直球なタイトルやし。

中村:Berry Better!!がトリで。

津田:前に出ていただくミュージシャンが全部フリですか! その場合、その人らが終わったら次々とファンたち帰って行きますよ。

中村:あ、そうか! それはダメやん。でもBerry Better!!で大きなことはできるとは思っているので、でも僕だけでは不安だらけやし、もう長期的なプロジェクトということで納得してもらって、メンバーを含め皆さんには協力してもらいたいです。『寂しいんおまえや~生歌ver.~』もまだ一回も人前で披露できてないので。

井尻:ほんまや! 全然歌ってない! 歌えるんかなぁ。

津田:めっちゃ歌手みたいないいぐさですやん(笑)。

中村:まぁだから長期のプロジェクトにならざるを得ない!

井尻:普段できないことを経験させてもらってるから楽しくやっていきたいよ。『ミュージックステーション』出れたらいいなって夢あるし。あの階段、Berry Better!!で下りたいやん。

木佐:最高ですね。

津田:出れたら面白いっすけど、そんな甘ないっすよ(笑)。

井尻:道のりは遠いけど(笑)。でもそういうのに出ていつかコンビにも還元できたらいいなと思ってるし。

中村:でもオンエア後の炎上が怖そうですね(笑)。

木佐:芸歴の違いで皆さん極メンバーで、僕は翔メンバーなんで普段、一緒に舞台でなかなかご一緒できないのでそういう意味ではメンバーになれて嬉しいですし、鍛えられてるので、これからもこの長期プロジェクトにはついていきたいです。

津田:僕は正直どうでもいいんですよね(笑)。

中村:津田とリリーはどっちでもいいと思ってるもんな(笑)。

津田:以前、中村さんと話したんですが、ただライブの回を重ねていくだけならいつか集客も減っていくし、惰性でやることは避けましょうと。やっぱり何か目標を立ててバージョンアップしていかないとつらいので。だからBerry Better!!なりに笑いとフェスを融合したものとかできるなら楽しくできるんじゃないかなと思います。

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中村:僕は長期プロジェクトの中の一つとしてはミュージカルをやってみたい。以前それっぽいことはやったけど本格的にマジなもの。

津田:歌はヘタやけど、本は面白いってのはいいかもですね。

木佐:ABCホールとかいいですね。

中村:いや、オリックス劇場とか……。

井尻:何人入ると思ってるねん!2,400席やで!

中村:大丈夫ちゃいますか?

津田:過信ですよ(笑)。

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Berry Better!! プロフィール
ヘンダーソン中村プロデュース 音感・リズム感のない男達によるユニット。
ヘンダーソン・中村フー(鬼P)、トット・多田(ゲスト)、
ジュリエッタ・井尻、見取り図・リリー、ジソンシン・下村、ツートライブ・たかのり、マルセイユ・津田、kento fukaya、翠星チークダンス・木佐がメンバー。

Berry Better!! INFO

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取材・構成/仲谷暢之(アラスカ社)
撮影/長井桃子

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