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トット桑原のくわごころ~ワイン講座篇~

ワイン好きが高じて、今年10月に「ワインエキスパート」試験に合格したトット・桑原。「お酒は飲むけどワインはいろいろ難しそう……」そんな人のために、桑原が腕によりをかけておすすめワイン&おつまみをセレクト! 今回はカルディコーヒーファームとセブン-イレブンで買えるお手軽で手頃なものを選んでもらいました。桑原先生のワイン講座、開講です!

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カルディコーヒーファーム「モンテス・アルファ シャルドネ」
購入価格:2178円(税込)

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「開けるときはゆっくり開けたほうがいいです。それと、マナーとしてはあんまり音を鳴らさないほうがいいですね。でも家飲みなんて自由だし、楽しく飲むのがいちばんです」

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「『モンテス』はコスパ最高シリーズで、すごくオススメです。赤も白もどっちも、安定していつでも気軽においしいワインが飲めちゃいます。白ワインってざっくり分けるとさわかやかな柑橘系の香りのものと、トロピカルフルーツみたいにまったり濃いものがあるんですが、これは後者ですね。重めの白、って感じです」

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「白を飲むときは冷やしておくといいですよ。ベストな温度は8〜11度くらい。柑橘系なら8度くらいに冷やしてキリッとさせるとおいしいし、こういうトロピカルフルーツ系ならそれより少し高めの10度くらい。冷蔵庫だと冷えすぎちゃうんで、飲む前に出して少し置いておくといい感じになると思います」

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カルディコーヒーファーム「さくさくバナナチップス」

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「ワインと食べ物を合わせるのを“マリアージュ”といいます。白なら白身魚、赤だとお肉、みたいに“色”で合わせるのが基本的な考え方なんですけど、もうひとつ、“要素”というのもあります。柑橘系の白ならレモンをかけたカルパッチョとか、この『モンテス』はトロピカル系でバナナやパイナップルとか。なので今回、バナナチップスにしてみました」

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「おいしい! サクサクしてます。ワインと合うかな〜」

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「うん、おいしいです! 合う。このワインは樽が効いてるんで、チップスの香ばしさとも合いますね。おもしろい〜」


カルディコーヒーファーム「カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ ダブルッツォ」 
購入価格:2187円(税込)

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「うまく開けられなくてコルクが途中でちぎれちゃったら、もう中に押し込んじゃいましょう。お店じゃないんだから、楽しく飲めればいいんですよ」

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「これはイタリアのワインで、果実味がすごく豊かで濃いです。オススメの理由としては、渋みがやや抑えめのモンテプルチアーノという品種を使っていて、わかりやすくジューシーでおいしいんですよ。赤ワインの渋みが苦手っていう人、結構いますよね。一度ハマるとどんどん渋いものが好きになっていくんですけど、なかなかいきなりは難しいので。これはお値段も味も入り口にちょうどいいんじゃないかなって思います」

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「ワインのボトルって、ひとりで飲みきれないようにデザインされてるんです。『だからみんなで楽しく飲むのが一番だよ』って、ワインの学校で教わりました。飲みきれなくて残っちゃった場合は、専用の栓があるのでそれを使って冷蔵庫で保存してください。開けてから日にちを置くと、空気に触れてまろやかになって味がどんどん変わっていくんですよ! 香りもどんどん開いていく。カレーを一晩寝かせるとおいしいのと一緒ですね。赤だったら、開けたてよりも2〜3日めのほうがおいしいです。僕は夜帰ってきてからおいしく飲むために、昼間に開けて出かけたりします(笑)」


カルディコーヒーファーム「生ハム切り落とし」

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「赤ワインと肉は合うんですけど、このワインはちょっとだけライトで、かわいらしい感じなんですね。だからガツッとしたお肉より、ちょっと軽めのハムが合うかなって思って選んだんですけど、めちゃくちゃ合います! というかこのハムがすごいおいしい。安かったのにすごいな」

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セブン-イレブン 「セブンプレミアム ヨセミテ・ロード 白 750ML」
購入価格:627円(税込)

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「これはワインの入門編としては完璧に近いかも。めちゃくちゃフルーティーで飲みやすいです。普段チューハイを飲む人が『ワインも飲んでみようかな』って思ったときに気軽に買って帰ってお風呂上がりに冷やしたものを飲んで楽しめる、そういうワインですね」

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「さっき飲んだモンテスと同じシャルドネという品種なんですけど、比べてみると色がだいぶ違うんですよ。こっちのほうが淡いですよね。わかります? 濃いほうがトロピカルに寄せてるのに対して、こっちは柑橘系やリンゴの香りが広がります。同じ品種でも、作り方によって味が全然変わるんですよ。これがこの値段で買えるって、すごい時代ですね。さすがやな、セブン-イレブン……。しかもこれ、スクリューキャップなんですよ。保存が楽でありがたい!」

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――なぜそんなにワイン好きになったんですか?

もともとお酒が好きでいろいろ飲んでて、その中で「ワインっていろんな種類があるんやな」って思ってたんです。よくわからなくて自分で調べたりもしてたんですけど、それやったら学校行ってみようかな、って。たまたま劇場の近くにあったので1年くらい通って、先生に勧められてワインエキスパートの資格を取りました。

――勉強をして知識を身に着けていくと、世界の見え方が変わるような感覚ってあるじゃないですか。ワインを学んでそういう変化はありましたか?

めちゃくちゃあります。まず食レポがうまくなりましたね。香り、色、食感、いろんなものに気付けるようになりました。普段からいろんなものを匂うようになってるんですよ。「このワインの作り手はここをがんばったんだろうな」ってわかるためには、自分に知識がないとダメなんです。

――食レポ以外にも、何か仕事に影響は?

ソムリエさんって、否定しないんですよ。「おいしくない」とか「香りが少ない」という表現は使わないんです。「香りが控えめですね」「チャーミングですね」って、なんでもひとつの個性としてプラスにとらえて表現する。それはすごく勉強になりましたね。

――今日はつまみもセレクトしてもらいました。普段飲むときはどんなもの食べてるんですか?

僕の場合、つまみというよりは食事に合わせますね。パスタとお肉とか、パンとソテーとか、そういうメニューばっかり食べてます。だから晩ごはんで米食べてないですねぇ。ワイン飲みたくて。周りから「芸人の食事じゃねぇ」ってすごいいじられるんですけど(笑)。みなさんがビールとかチューハイ飲みながらご飯食べるのと一緒なんですよ! ワインだと気取った感じになっちゃうんですけど、本当にただのお酒なんで。

――ワインは全然特別なものじゃなくて、あくまで身近なものとして楽しみたいし楽しんでほしいんですね。

そうですね。僕も勉強し始めた頃は「こうやって飲まないと」とかいろいろこだわりが強くなったことはありました。でもどんどんそういうのはなくなっていきました。結局、楽しく飲むために勉強してるんですよね。これまでは「ギリシャのワイン? よくわからんからやめとこ」ってなってたのが「あ、これおいしいやつだ」ってわかったほうが楽しいじゃないですか。楽しく飲むためにいろんな知識があるってだけで、別に間違っててもいいと思います。今日選んだワインは全国どこでも買えるはずなんで、気軽に飲んでみてほしいです!

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■トット
高校の同級生の多田智佑桑原雅人のコンビ。2009年結成。NSC大阪校27期生。


■月刊芸人 トットインタビュー


トットーク
日程:2020年11月26日(木) 19:00開場 19:30開演
※オンライン配信あり。配信開始19:00 配信終了20:30
※見逃し視聴は配信開始から24時間後まで※
会場:ルミネtheよしもと(東京都)
概要:トットがお送りする60分のトークライブ
出演者:トット

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取材協力
株式会社キャメル珈琲
株式会社セブン-イレブン・ジャパン

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ライター/斎藤岬 撮影/越川麻希






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