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「ストリップショー」

月刊浅草ウェブの藤原多聞です。半世紀に渡るタウン誌をデジタル化をして、浅草文化や大衆芸能を色あせることなく次世代に繋げています!

公開から1ヶ月。月刊浅草ウェブでは「ストリップショー」の記事の取り扱いをはじめました。

まず、どうしてもみなさんにご理解いただきたいのは、ストリップに名を借りた卑猥な“ヌードショー”と、浅草フランス座で行っていた正統派ストリップショーとは、全くの別物だということです。いわば裸という美しい衣装をまとったハイレベルなダンサーたちによる、良質なエンターテインメントでした。
目指していたのは、芸術的なストリップショーの本場、パリの一流キャバレー「ムーランルージュ」や「リド」のレビュー。舞台下にはバンドボックスを設け、一流の音楽家たちによる生演奏に乗って、しっかりダンス技術を身につけたエネルギッシュな踊り子たちが華麗に舞う、夢のようなステージ。

華やかなスポットライトの陰でひたむきに精進し、懸命に生き抜き、浅草の一つの時代を支えてくれた踊り子さん。そんな素敵な女性たちのことを、この機会にぜひ、知っていただけたらと思います。

また浅草のストリップショーは、昭和20年から30年頃が隆盛で、日本一の繁華街・浅草での盛況ぶりには、目を見張るものがあり、実にアーティスティックでハイレベルなものだったと言われています。
当時、浅草にストリップ劇場は多々あれど、ショーのみならず、1時間半もの芝居を上演していたのは浅草フランス座しかなく、ダンサーや役者だけでなく、裏方として芝居の底上げにも貢献する重要な役割を果たしていたそうです。

踊り子と芸人の収入は?... ダンサーや女優として成功した者、幸せな結婚をした者は?.. 彼女らも、ひとたび舞台を降りれば、一般のお嬢さんと何ら変わりのない、直向きでとても可愛いらしい、普通の女の子でした!
月刊浅草ウェブでは、ダンサーや踊り子たちにまつわるこぼれ話や、浅草フランス座の舞台裏についての興味深いエピソードなどを紹介していければ思います。

東洋興業会長(浅草フランス座演芸場東洋館)松倉久幸会長のご提供で、当時の貴重な写真も掲載してあります。お時間あるときにでも遊びに来て下さい!
https://gekkan-asakusa.com/

月刊浅草ウェブ、藤原多聞

※掲載写真の無断使用・転載を固くお断りします。

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