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【一人声劇用脚本】夜道の怪物

夜道の怪物
 
 やぁ、こんにちは。
 いやぁ最近夜は冷えますよねぇ。私も我慢できなくて一杯コーヒーでも、と思って。お隣失礼しますね。
 ……馴れ馴れしいですか?それはごめんなさい。どうも一人だと落ち着かないタチで。
 お勉強……学生さんですか。家じゃ集中できないってやつですね、わかりますよその気持ち!
 はぁ~、こんな夜中までお勉強だなんて偉いですね。……でも気を付けてくださいよ、最近物騒ですから。
 ここだけの話ですけど、最近近所で殺人事件があったらしいんですよ。怖いですよね……。
 ――あれ、気になっちゃいました?お勉強の邪魔になりませんか?そうですね……知っていた方があなたのためにもなるかもしれませんし……。


 まず今日みたいな寒い夜の日だったみたいなんですけど、女の人が1人で歩いてたみたいなんですよね。
 そしたら正面から「やぁ、こんにちは」って、「久しぶりだね」って声をかけられたそうなんですよ。
 正面の人物は帽子を目深にかぶってて顔も見えないし、その人が話せば話すほど女の人にはその人が誰なのか見当がつかない。
 ストーカーなのかなと思って、振り払って交番に行こうとしたところを背中からひと突きだそうですよ。
 ああ怖い、誰であろうと背中は向けるものじゃありませんね。


 おや、コーヒーが空ですよ。もうお帰りに?ああ、きっとそのほうがいいでしょう。
 変な話をしましたね、すみません。怖がらせちゃって。
 ――あっ、帽子。落としちゃってたんですね、ありがとうございます。
 じゃあ、遅くならないうちに帰ったほうがいいですよ。それじゃ、またね。


※一人用声劇用にばばっと書き下ろしたものになります。雑ですので自分専用。
※著作権は放棄していません。「自分も演じてみたい!」という方は本記事のコメント欄かLisPonアプリ内のDMでご相談ください。
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