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クレバス2020 稽古ノート 0828 「あの頃言葉にできなかったことを」

こちらのnoteでは稽古記録や公演に関わるあれこれについて、本公演で脚本を担当するモスクワカヌが主に書いていきます。
9月27日の初日にむけて、創作過程の記録というだけでなく、より公演をお楽しみいただけるようなノートになればと思いますので、本番と一緒にお楽しみ頂ければ幸いです。

クレバス2020の稽古場。
先日は、2020年の緊急事態宣言前後の時系列を皆で振り返りました。
本公演で上演される脚本の舞台は、2020年の3月~7月の日本。たった3年前のことですが、すでに風化しつつある「コロナ禍」の記憶を、演出の稲葉さんが用意してきてくれた年表で振り返ったり、キャストが脚本を読みすすめていくなかで思いだしたことをシェアして呼び覚ましていきます。

2月に大きなニュースになっていたダイヤモンドプリンセス号や、3月に初めて「Covid-19」という名称が決定したこと。変異株に様々な名前がついたこと、職場が閉まり始めた時期や緊急事態宣言が発令されていた時期etc。
キャストからの「そういえばあの時…」で、すっかり忘れていた「2020年のあるある」がたくさんよみがえってきます。

稽古場の空気や肉体に「2020年」を馴染ませながら、稲葉さんの丁寧なディレクション、ディスカッションと共に進んでいく読み稽古。

「ケンタウロスってどうやって煙草を吸うんだろう…?」
という疑問から、
「お尻があたたまるところから世界が広がっていく」
という読み解き。
「モノローグってなんで言うんでしょうか?」
「でも人って独り言言いませんか?」
という真面目な議論まで。

劇世界を立ち上げるためのベースを、まずは言葉で積んでいきます。

「あの頃言葉にできなかったことを、バイタリティをもって言葉にしていく」

クレバス2020。
9月27日の初日まで、コツコツと前向きに、ジワジワと活発に稽古中です!
皆様のご来場、お待ちしております。

チケット取り扱い

Confetti(カンフェティ)

【公演情報】
劇作家女子会。feat.noo クレバス2020

It's not a bad thing that people around the world fall into a crevasse.

作:モスクワカヌ(劇作家女子会。) 
演出:稲葉 賀恵

◼️公演日程:
2023/9/27(水)~10/1(日)

◼️会場:シアター風姿花伝

公演特設サイト


劇作家女子会。は「死後に戯曲が残る作家になる」を目標に集結した、坂本鈴、オノマリコ、黒川陽子、モスクワカヌによる劇作家チームです。 演劇公演やイベント、ワークショップ、noteで対談記事を公開する等の活動をしています。 私達をサポートして頂ければ幸いです!