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振袖は赤にしました

 24宣伝美術セクション員です。新人で恐縮なのですが、せっかく担当させていただくのでなんとか書いてみます。 
 さて、この春大学生となったわけですが、大学生という立場は思っていた以上に、おとな、としての振る舞いが求められることが多いです。たとえば教授へのメール、バイトでの接客態度、各種の書類作成。(教授と関わるとき、わたしは学生という立場だからおとなとは少し違うのかな)
 わたしはその度にどこか背伸びをしている感覚になります。おとなになりきれていないと反省する日々です。等身大の自分はまだまだこどもで、そこにギャップを感じています。

 宣伝美術セクションに所属したいと思ったのは、デザインを仕事にしている母の影響です。母の作品はやわらかくて、それでいてしっかり芯が通っていて、伝えたいことがすっと心に馴染みます。わたしは、そんな母の作品はもちろん、真心をもって表現と向き合う母のことをとても尊敬しています。まさしく母は憧れのおとなです。この4月から上京したわたしに向けて描いてくれたポスターがあるんです。それはあまりにもやさしくって、わたしに寄り添ってくれていました。何度見ても泣きそうになります。

 ところで、演劇もデザインも、それを媒介としてなにかを伝える、という目的を持つ点では共通していると考えています。なにを伝えたいか、どう伝えたいか、その方法を考えるのがいちばん苦しくていちばん楽しいから、わたしは表現することを続けているのかな。思えば幼いころから表現することが好きでした。絵を描いてみたり、ごっこ遊びをしてみたり、踊ってみたり、ピアノを弾いてみたり。決定的に夢中になったのは中学生で出会った演劇でした。さまざまな方法で、自分の考えていることをどうにか伝えることに喜びを感じていました。おとなになりかけている今も、その気持ちは変わりません。 

  そうそう、おとなになりかけている、といえば。わたしは来月には20歳です。まったく実感がわきませんがどうやら法律上はお酒が飲めるようになってしまうらしい。18歳で成人したときはおとなの自覚のようなものは1ミリも芽生えなかったので、20歳こそは、と思っているけどおそらく生まれ変わったような心地になることはないでしょう。地続きです。おとなになりたい。 

 締め方が全然思いつかないので声に出して言いたい化合物を発表して終わります。ε-カプロラクタムです。ありがとうございました。

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