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多分幼稚園のときが一番おとなだった

この文章が公開されるときには、自分は21歳になっている。18歳で入ったプリズムにやっと終わりが来る。21歳は立派な「おとな」だと思う。お酒だって飲める、公営ギャンブルもできる。高卒や短大卒の同級生は社会人だ。でも、自分が立派な大人かと言われたら、全くそんな気はしない。

この原因の一つには、サークル活動で楽しかった瞬間というものが、常に幼い行動と共にあったからではなかろうか。思い返してみよう。サークルで楽しかった思い出。
・叩き場で食べるアイス
・舞台屋で食べるご飯
・小屋で食べる差し入れ
・総務部と食べる仕込みバラシ中のご飯
すごく健啖家みたいだ。あ、夜のお喋りとか残作も楽しかった。
ただ、やはり思い返してみても、舞監ムーブメントはすれこそ、大人ムーブメントはしてないのではないか。持ち芸が「親の金でドヤ顔奢り」な時点で、私のサークル内立ち位置は明らかだ。というか、私のことを大人という括りで見ているサークルメンバー並びに他劇の友人たちがいるだろうか。
銀髪の大人、碌なもんじゃないと思う。10月になれば、地毛の色に戻す予定だ。そしたら少し、大人になれるだろうか。
上京して、演劇をして、駒場以外の繋がりもできた。そして初めて、生計を立てている職で週に5,6日働く大人、ではない大人の姿を見た。
社会人演劇団体に携わり、演劇で生計を立てるだけではなく、ライフワークとして関わりつづける大人の在り方も知った。まだ社会人になるまで時間がある。予定では、今年を含めてあと4年。何かしらあれば、5年とかになるかもしれないけども。とにかく、まだ時間がある。駒場小空間を本当に離れるとき、そのときは、この文章を読んで、過去の自分を子どもだと思えるだろうか。少しは思いたい。

22照明チーフは、23代や24代の子たちの未来を灯体で照らしてくれるらしい。じゃあ僕はどうしよう。
……階段を作ります。壁にぶつかったときに上れる用に。螺旋は嫌だけど。普通の階段なら。あと、叩きの進捗とかヤバいときは呼んでくれたら行きます。と、ここで宣言しておきます。

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