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旅の恥は掻き捨て

SNSで配信していた推しセリフ企画がとても楽しそうだったので、個人的にやっておこうと思います。
私の推しセリフは、一番最後の台詞です。どこへでも行けるという言葉が私にはとてもあたたかくて大好きです。分かりみが深すぎて肩を組みたい。(?)
「どこへでも行ける」に込められているのは、単に束縛から開放されることで生じた無限の選択肢に対する喜びではなく、自分で選択できる人間であり続けられることへの願いだと解釈しています。
だって私もそうありたい!!どこへでも行けるとずっと信じていたい!!さて、
実は私、旅人なんです。
世界各地を飛び回るとか物理的な話ではなく、もう少しふわっとした概念の、渡り歩く人です。旅人はいつだって自由な選択の連続にあり、心のままに赴いて、常に何かの途中にあります。旅人に進退はありません。一刻一刻が新しく、そのすべてが目的地でさえあるのですから。そうありたいと思い立ったきっかけはとても明確で、中学3年生の春の事でした。
クラスメイトと、もう中3か〜あとちょっとで中学生も終わりだね。でも中高一貫だからそんなに中学卒業って感じもしないけど。と話していました。そうだね〜とその話は流れていったのですが、私はちょっと待てよ?と考え込んでしまいました。中1、中2の2年間、すごく平和で穏やかな日々を過ごしていた訳だけど、高校卒業まで残り4年あるってことは、これをあと2回繰り返すってこと?こんな中途半端で停滞した(これは私が悪い)日々を…?
そう思った瞬間、何故か走馬灯のように、これからここで過ごす膨大な時間の感覚がぐわっと脳に駆け巡り、その、まるで永遠かのような冗長さに耐え難い閉塞感を感じて息がとまりそうになりました。永遠にここにいる??…………死。当時の私にとって6年は長すぎました。永遠を悟ってしまった私は、この墓場からすぐに逃げ出さねばという衝動に駆られ、その日帰宅してすぐ母に高校受験をしたいと話しました。
なんやかんやあって、無事に高校受験は成功しました。合格した時も嬉しかったですけど、高校受験をすることが決まった時の方がよほど嬉しかったのを覚えています。私は生きている…!!と本気で思いましたね。誤解されたくないのですが、私は中学校も高校も大好きですよ!
今振り返ると、残りの期間を工夫して色濃くするのではなく逃走することを選んだ所が愛おしくも愚かだなという感じですが、この経験が私にすごく良い影響を及ぼしたと思っています。中高一貫校という大きな流れに逆らって、別の道を選ぶことに成功した私は、やろうと思えばなんでも出来るんだ!!という自由を実感しました。私はいつだってどこだって飛んでいけるんです。
それ以来、1つの場所に留まることさえも、自分で選んでここにいるんだと肯定的に捉えられるようになりました。
そういう意味で私は旅人になったのです。
一度旅人と成りては、いつまでもそうありたいものです。留まる事を選び続けて、プリズムを無事引退できたことが嬉しいです。特に本公演では、あまりにも頼りになりすぎる23とえげつない意欲に溢れた24と一周回った22による座組の底力を見ました。集団で1つの作品を作る喜びを引退公演で感じることができて幸せでした。今回が一番好きな公演です。本当にありがとうございました。23と24のこれからの活躍が楽しみでなりません。応援しています!!プリズムには語り尽くせないほど多種多様な思いがありますが、タイトル通りに。
出会えてよかった!!さようなら!!!!!後輩達がやたらと可愛いせいで引退が名残惜しかった宰相

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