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製作ノート(42)出演者インタビュー②

こんにちは。インタビュアーの田中直樹です。
今回も、引き続き出演者のみなさんに今公演について根掘り葉堀りお聴きしてきました! ぜひ最後までお付き合いくださいね!


【田中沙穂さんへインタビュー】

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― 韓国版、韓国俳優との共同製作に対する想いを聞かせてください。
まさに 가슴이 떨리다 ですね....! 緊張もしているし、非常に楽しみでもあります。外国の方と演劇を創作する、という経験が初めてなのですが、韓国の皆さんと創作できるというのは私にとっては特別な想いがあります。
日本人同士でも価値観や考え方の違いですれ違うことが決して少なくありませんが、海や国境を超えるとその差というのは大きくなります。ここ数年、様々な側面から日韓関係が話題になっていますが、そのような中で、韓国の人と協力しあって「作品をつくりあげる」という共通した志を持って創作に挑めることが純粋に嬉しいのです。
お越しいただく俳優さんはソウルで積極的に活動されている方ばかりなので、演劇の面でも吸収できることは多いだろうなとワクワクしています。
そうさ今こそアドベンチャー。

― 『珠光の庵』という作品に対する想いをうかがってもいいですか?
この作品には二年前から関わらせていただいているのですが、何度やっても新鮮な気持ちになります。
台本自体が教科書みたいだなと思いました。演劇しながら勉学に励んでいるような感じ。初めて台本をいただいて読んだときは「へぇ~~!ほ~~~ん!そうなの~~~~!」と驚いたものです。
私は、茶道は学生時代にちょこっと体験・勉強したぐらいで、歴史もお作法もあまりよく知らなかったのですが、『珠光の庵』に出演したことで、茶道は計算しつくされた究極の和のおもてなしなんだなぁと感動しました。そんな驚きや感動が、公演場所や共演者という「変わる」要素とあいまって、「毎度新鮮」な気持ちになっているのかもしれません。
この気持ちは常に持って挑みたいと思っています。

― ありがとうございます。そんな想いのこもった今作品、ずばり見どころはどこですか?
韓国語が加わることで作品にどのような変化が起こるのか、というところではないでしょうか? 私もこのインタビューに答えている時点では、韓国人俳優さんとの稽古が始まっていないので未知の領域です。韓国人俳優の皆さんのお芝居も、稽古でおそらく初めて見ることになると思います。
インターナショナルバージョンにのみ出現する「こだま」という役割。その役割を通して、韓国語が『珠光の庵』にどう絡んでいくのか。是非皆様にその面白さを体験していただきたいと思います。

― では最後に、今公演の意気込みをどうぞ!
私は、主人公「村田珠光」の瞼の君、「小夜」として出演します。それと同時に本公演の制作も担当しています。どちらもしっかりやり遂げる!
韓国の俳優さんと、良い作品をつくりあげられるよう頑張っていきます。韓国語版ということで俺のターンだと言わんばかりにやる気に満ち満ちております。
その頑張りを是非皆様に観ていただきたいと思っております!皆様のご来場心よりお待ちしております!

― さっさん、ありがとうございました~!


【森谷Aさんへインタビュー】

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― この公演を通してやってみたい、挑戦してみたいことはなんですか?
やってみたい、挑戦してみたいことというか、自分のオリジナルが出るようにすることが出来ていなければな・・と思ってます。
これまで三人の先輩方が四代に渡って演じてきた(初代と四代目は同じ方です)「村田珠光」という役ですが、皆さんそれぞれにオリジナリティがあるんです。そして蓮行さんに「オリジナリティは出すものじゃなくて出ちゃうものだ」と言っていただいたので、自分が完璧に村田珠光と向き合うことで、自然と自分のオリジナルが皆さんに伝わるようなことがしたいと思っております。

― 『珠光の庵』という作品に対する想いを聴かせてください。
僕にとってはこの作品は、初めて劇団衛星に関わらせてもらった作品なのですが、これまで役者や正式なスタッフというよりは皆さんと一緒に準備をしたり、当日のお手伝いしたりというような形での関わり方でしたので、いよいよ来たかという感じですね。
この作品の魅力は、もちろん話が面白いという部分もあると思うのですが、実際にお茶会を開くという点がオンリーワンの魅力だと思います。お茶会、茶道に実際に触れながら侘茶の祖にまつわる演劇作品も味わうことができるというのは、劇団衛星しかしていないですし、これからもそうだと思います。
このような作品に関わらせていただく事、とても光栄に思います。

― 今作品で自分にとって好きなシーンやポイントはどこですか?
シーンやポイントというか登場人物のような感じなんですが、一休和尚がとても好きですね。あれだけ面白いことをめちゃくちゃな量やっていても物語の進行は妨げないし、なんなら物語を進めていくような役割も多く担っていて、何度見てもすごいなぁという感じですね。特に、一休和尚が寝ているシーンはとても面白いです。寝ているのにあんなに存在感があるものなのかと思います。
そしてもちろん、お茶会のシーンは、実際に僕がお茶を点てますので、緊張はしますが、皆さまに楽しんでいただきたいシーンになりますね。

― ありがとうございます。それでは最後に、今公演の意気込みをどうぞ!
『珠光の庵』という作品は劇団衛星にとってとても大切なものであるということは、入団して2年も経っていない僕でも非常によく分かります。その作品をより良い形でより多くの方に知っていただき、観ていただくために、とにかくやるしかないと思っております。
さらには日本だけではなく他の国の人々にもこの作品の良さを伝えるという意味でも、今回の公演は非常に重要であるということを、日々ひしひしと感じております。
五代目珠光として素晴らしい作品を作るために、とにかく自分がなすべきことを、精一杯頑張ります。

― 森谷さん、ありがとうございました!


2020年1月4日
『珠光の庵』制作部 田中直樹


劇団衛星『珠光の庵〜遣の巻〜』韓国語版
2020年2月8日〜11日 会場:KAIKA
●公演情報 http://ow.ly/MROZ30q3Scc
●チケット発売中 https://dbf.jp/fueki/kaika/200208/
●応援福袋も販売中 http://www.jukou.info/fukubukuro.html


劇団衛星の活動継続と公演の実現に向けて、みなさんのサポートを、ありがたく受け取っております。応援ありがとうございます。