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製作ノート(37) 改めて、インターナショナルver.について③

劇団衛星プロデューサーの植村です。
前々回前回の続きです。

私が韓国語を勉強しているクラスに、ドイツ人の仲間がいます。日本人と結婚して、年の半分を日本で暮らし、昨年まで韓国の大学で教えたりもしていた、おじさんです。
先日、その方に、『珠光の庵』韓国語版のチラシを渡して、話していました。

今の国際情勢の中で、韓国との共同制作をしようとしていることを、彼はとてもいいことだと言ってくれました。そして、日本と韓国の、国の関係に危機感が増している今の状況をあなたはどう思うか?と聞かれました。
ドイツの歴史の中で生きて来た彼の言葉は、とても鋭い・・と感じました。

正直なところ私は、国と国との云々を考えて、この公演への意気込みが変わったりは全くしていません。

韓国公演をやろう、と考え始めた頃、前の記事にも書いたように、そこに深い意図は何もありませんでした。私たちの地元に観に来てもらえないなら、観てくれるお客さんの元へ私たちが行こう!という、各地での公演をする発想の、その延長線上に、海外公演もあります。
(個人的には、実はもう少し、その中でもこの国に行って上演したい、と思う理由がある土地もあるのですが、それもいずれ叶えられたらな・・と思っています。)

具体的に公演の計画を立てていく中で、なぜ韓国で公演をするのか、ちゃんと考えないといけないのではないか・・ということも、思いました。実際に、公演に向けての準備を進めていく中で、これからさらにたくさんの理由も実感していくだろうな・・と、今、感じています。

それでも。
韓国には、何人かの友人・知人がいます。その人たちに、私の劇団の作品を観てもらいたい。私の、一番単純な、韓国公演の夢はそれに尽きます。他の劇団員がこの公演にかける思いは、また色々あるかもしれないけど・・。
あ、あと。私はソウルの街が好きだから、そこへ劇団のみんなと一緒に行きたい、というのもあります。これは、日本のいくつかの土地に行く時の気持ちにも、それがあるなあ・・と、思います。

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今回の作品は、まずは京都で上演して、そのあとには韓国で上演したいと考えています。2都市ツアーのような打ち出し方ができなかったのは、ひとえに、財源の確保が至っていないためです。でも何とかぜひ実現します・・!

京都のお客さんには、そんな私たちの活動そのものをご覧いただきたいです。そしてもちろん、京都にいらっしゃる韓国語話者の皆さんにも作品を楽しんでいただきたいと思っています。


2019年12月16日
劇団衛星プロデューサー 植村純子

劇団衛星『珠光の庵〜遣の巻〜』韓国語版
●チケット発売中です。
https://dbf.jp/fueki/kaika/200208/
●応援福袋も販売してます。お力貸してください。
http://www.jukou.info/fukubukuro.html


劇団衛星の活動継続と公演の実現に向けて、みなさんのサポートを、ありがたく受け取っております。応援ありがとうございます。