見出し画像

製作ノート(36) 改めて、インターナショナルver.について②

劇団衛星プロデューサーの植村です。
前回の続きです。

2014年から、私は、「アジア・プロデューサーズ・プラットフォーム(APP)キャンプ」に参加する機会を得ました。2017年までの4年間に、韓国・台湾・日本・オーストラリアと、4つの国でアジア各国のプロデューサーと出会いました。
その最初のキャンプが、韓国・ソウルでありました。2014年12月、私は初めて、韓国へ行きました。

参加したキッカケは、「NPO法人舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)」の会員であったことでした。日本全国のプロデューサーのネットワークであるON-PAMには、様々な制作者が所属しています。働き方も携わっている仕事の内容も異なるので、私がこれまでにあまり考えてこなかった視点にも触れます。

「国際交流」などということも、私はこれまで取り組んだことのないものでしたが、話を聞いているうちに、日本国内で他地域へ行くこと、その延長線上に、世界があるのではないか・・と感じました。

初めて韓国へ行ってからも、すでに5年が経ちました。
各国のプロデューサーとの出会いや繋がりを、すぐに自分の活動に活かせた、という訳ではないけれど、劇団衛星の(私の)国際交流は、劇団衛星らしい(私らしい)やり方で、日本の各地へ行くのと同じように、海外の土地へ行きたいな・・と思っています。

画像2

実際に韓国の俳優さんとやり取りを始めて、今、彼らとの創作をとても楽しみに感じています。
言語が違う相手と一緒に創作をすることは、劇団衛星の俳優たちにとっても初めての体験。創作をしていく中で、参加する俳優個々が持っている、多様な文化や知識が入り混じるだろうし、そこから生み出されるものに期待と興味を覚えます。

私と田中は、すでに、韓国の俳優さんたちと会ったり、メッセージのやり取りをしたりしていますが、まだ他の劇団員たちは彼らと出会っていません。
先日、「小劇場で使えそうな韓国語勉強会vol.2」をした時、ソウルからSkypeで、スヨンさんが参加してくれたので、その時に参加したメンバーは、彼と少し話すことができました。その交流はとても刺激的な時間で、早く会いたい気持ちが増しました。
(ここだけの話。実は、1月に行う「vol.3」では、3人にSkype参加してもらう予定で調整中です。ご期待ください。)。

画像1

まだ韓国語版が出来上がってもいないうちからではありますが、インターナショナルver.は、今後、他の言語でも創作・上演していければな・・と考えています。英語・韓国語で出来上がった、この演出のフォーマットを広げていきたい。
これもまた財源の事情によりますが、中国語版にはぜひ取り組みたいと計画しています。日本に来られる中国の方も増えている昨今、より多くの方に出会えたらなと思っています。

先日は、劇団員から「手話バージョンが創れないだろうか?」という提案がありました。それも面白そうだな、と思いました。

そのまず第一歩としての、韓国語版の上演を、どうぞ注目していただきたいと思います。

<もうちょっと、続きます・・>


2019年12月14日
劇団衛星プロデューサー 植村純子

劇団衛星『珠光の庵〜遣の巻〜』韓国語版
●チケット発売中です。
https://dbf.jp/fueki/kaika/200208/
●応援福袋も販売してます。お力貸してください。
http://www.jukou.info/fukubukuro.html

劇団衛星の活動継続と公演の実現に向けて、みなさんのサポートを、ありがたく受け取っております。応援ありがとうございます。