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『けいやくしょ』ってなに?

 どうも!劇団鏡note3回目を担当します小野口伊織です!
 はじめましての方ははじめまして!
 もう知ってるよって方はいつもありがとうございます!
 僕は劇団鏡の俳優兼…なんだろう?笑笑
 とりあえずいまは主宰陣の近くで鏡の一員として公演に参加したり、企画を考えたり、鏡をどうやっていろんな人と繋げていけるのかを走り回って画策する担当って感じです。(僕だけだと社会福祉分野にカタヨリがちですが😳)

『契約書』ってなんだ???

 さて、今日は今回の公演スタッフ、キャストの皆さんにどんなふうに集まっていただいているか書けたらなと思います。
 
 今回の公演では、劇団鏡として契約書を作成して、オファーさせていただいた方々と交わすという方法を採りました。

 読んでくださっている方の中には「お仕事を依頼するんだから当たり前でしょ?」と思われる方もあると思います。逆に「演劇作んのにいちいちそんなことしないよ!」って方もいるかもしれません。

 僕が今まで参加してきたいろんな公演を振り返ると、契約書を交わして出演したものは……ないです🤔
 大体はLINEでのオファーや口約束でお引き受けすることが多くて、僕の周りの学生演劇界隈や中小規模公演に参加している知り合いも大体そんな感じで、それって考えたらスンゴイ信頼関係のもと稽古や本番に参加してきたんだなと思います😬


 なんで契約書を作ったの?

 そんな中で、なんで劇団鏡は契約書を作ることにしたのか。それは、稽古や創作を進めていく中でのお互いの立場をくっきりさせるということが一つ、そして現場で何か立ち止まって考える必要があったときにみんなが立ち戻って話し合える寄り合い所を持つということが大きな理由でした。

 たとえばキャストでいうと、何かオファーを受けて現場に入ってみたら、そこで急に衣装制作手伝いや車出しなど、演技を稽古する以外のお仕事を主宰者側からお願いされるということは結構ありますし、もともと知り合い同士、友達同士、先輩後輩の関係のある人と座組が一緒になることもあります。
 そうなると、座組の中で俳優という役割を任された対等な存在であるはずなのに、稽古場外のことや仕事ではないことで指示を受けたり、評価されたり、意見をぶつけ合ったりということが起きるリスクが出てきます。
 そんなリスクをできるだけ下げて、“僕たちはあくまで依頼され同意した役割を形にするためにここにいるんだよね!”“それ以上でもそれ以下でもないよね!”ということをクリエイションの場としてしっかり構えて忘れないように、そして忘れかけて誰かが蔑ろにされたり、不自由を感じたり、これはおかしいんじゃない?ということが起きたときに立ち止まって対等に話し合えるための根拠として『契約書』を使っていけたらと作った次第です🤓


 契約書作り

 契約書を作るに当たっては、文化庁が公開している「文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けたガイドライン(検討のまとめ)」などの資料を参考に今回の公演の制作を担当してくれている本庄くんや、舞台監督を担当してくれている乃愛さん、主宰陣の礼一くん、谷口くん、僕でシックハックしながらまとめました。なのでまだまだ手の届いていないところもあると思うので、今後の鏡の公演でもどんどん見直してアップデートしながら活用、運用していけたらなと思っています。

そんなこんなで

 契約書、と聞くと何か上下関係だったり、どちらかがどちらかを縛る、というようなイメージが浮かんできがちですか、そうではなく、今回は一つの作品、公演にお互いがフラットに関わりあえる取り組みの一環とし契約書を交わしました。この他にもいろいろな取り組みを通して座組が一歩一歩公演に向かって進んでいけるように奮闘しています🔥

 公演初日まで残り一ヶ月、暑い夏を駆け抜けます!ぜひぜひ劇場にお越しください🙌🙇🙌🙇

 ↓こちらチケット予約フォームです‼️


赤い地平線
○チケット予約URL○

https://www.quartet-online.net/ticket/kagami2308


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