子どものことをなんと呼ぶか

学校において、子どものことをどんな呼び方で呼べば良いのだろうか、と最近よく思う。

そこで考えついた答えはこれである。

全員「〇〇さん」と呼ぶ

である。

男の子も「〇〇さん」と呼ぶのかという疑問が出てきそうだが、その通りで、〇〇さんと呼びたい。

理由は大きく2つある。

1つは、やはりジェンダー的理由になるだろう。
〇〇君が男の子、〇〇さんが女の子、という固定観念があることで、複雑な気持ちを抱いてしまう子どもがいるかもしれない。
それなのであれば、〇〇さんで統一した方が良いのではないか。
特に〇〇君で呼ぶ必要性が思いつかなかったのである。
必要がないのなら、なるべく傷つく人が少ない方を選ぶべきであると考えた。
ちなみに、〇〇君に統一するのではなく、〇〇さんに統一する理由は、大人が〇〇さんと呼び合うからである。
将来的に男女関係なく〇〇さんと呼び合うのであれば、わざわざ子どもが使い分ける必要はないのではないかと感じたのである。

2つ目としては、1人の人間として尊敬したい、教師という立場にすがりたくない、ということである。
やはり、1人の人間として、子どものことを見たい、教師と子どもという関係ではあるが、上から目線で接したくないという思いもある。
子どもに対して尊敬の念を込めて、同じ土俵で接していきたいと感じた。
また、適度な距離感が保てるとも感じた。〇〇さんと呼ぶことで、近すぎる距離感になることが防げるのではないか。
距離感が近すぎては指導しずらいこともあるだろう。子どもが教師に慣れすぎて指示を聞いてくれない、なんてこともあるだろう。
そのため、教育をしていくといった面でも〇〇さん呼びは有効なのではないかと考えている。
まじめな話も、そうでない話もしやすい距離感になるのではないか。

注意すべき点としては、みんな同じように呼ぶ。差別をしないということだ。
子どもは教師のことをよく観察し、教師の些細な言動にも敏感であろう。そこで、〇〇にはあだ名だが、〇〇はさん付けだ、となると子どもは差別されている、贔屓している、と感じるであろう。
そのようなことはその後の教育に悪影響が出るだろう。そのため、呼び方は統一する必要がある、ということである。

まだまだ〇〇さんで統一している教師は少ないと思われるが、徐々に広まっていくと良いなと思っている。

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