殿、殿でござる

私はいつも埋もれているし、浮かび上がることもない。利息が5分だろうが1割だろうが、超高速で参勤交代をしようが、わたしはただ一人でマイムマイムを虚しく踊るだけだ。

みんな嬉しい村八分、いつだって私は村八分にされた、理由もなく。ただただ山口冨士夫が懐かしいだけだ。

一時期、ミスター・シービーに憧れたことがある。スタートから殿を走り、力を溜め込んで途中から追い上げて差し込んで勝っていく。しかし、よく考えてみたら私はそんなタイプではなかった。自分の力も知らず途中で息切れするだけの存在だった。

頑張るというのは苦痛を生む事くらいしか知らない私に、努力という文字は同じ意味にしか映らない。四に死を足しても苦になって、夜ひらく夢などあるじゃなし。

いやねぇ、君、これは言葉遊びなのだよ。わかるかい? 私の発する言葉に意味などないのだよ。こんな遊びがあった。褌一丁になって琵琶を弾きながら体中に文字を書いて幽霊や悪霊を除けるということをやったが、これは全く意味がなかった。

今日は力尽きた。今日はおしまい。焼売。

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