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3.11あれから

東日本大震災から今日で9年が経ちました。
「家族」「友人」「家」「思い出」。
一瞬にしてすべての物を飲み込んだあの日、みなさんは何をしてましたか?

ちょうど、東北にある実家に帰省していた僕は運命の「14時46分」を迎えました。
これまで感じたことのない揺れ。
家がゴムのようにぐにゃぐにゃと揺れ動いたのを今でも覚えています。
そしてそのあと、地鳴りと共にやってきたどす黒い津波が瞬く間に町を飲み込んだのです。
目の前で起きている予想外な出来事を飲み込めずにいた僕はただただそれを眺めることしかできませんでした。

一夜明けて、目にしたものは想像を絶する光景でした。
戦争なんて経験してことはありませんが、まさにそこは戦後の「日本」だったのです。
倒壊したコンビニやスーパーで食料を奪い合う人もいればバールを持って車のガソリンを抜く人もいました。
町を歩けば大きな布を被せられ「ここに死体があります」という看板も立てかけられていました。

人間の生と死をまざまざと見せつけされた僕は、人の命の脆さを感じると同時に人間の生命力の強さも感じました。

それを思った時、僕はもう誰かのために生きるのはやめようと思いました。
人生は誰かのためにあるのではないと。
命は自分が燃やすものだと。

災害に備えるに当たって、インフラをどう確保するか

さてさて。

ここからは少しだけ皆さんに役立つ情報を。

これから南海トラフ地震がやってくると言われておりますが、僕たちはこの東日本大震災を教訓にしなくてはいけません。

ガス、水道、電気、通信。災害が起こったらあらゆるインフラ機能が停止することが予想されます。
そこで東日本大震災を経験した僕が今後来るであろう災害に備え、今からでも準備できるインフラ確保の守る方法をご紹介したいと思います。

【ガス】プロパンガスがおすすめ!
結論を言えば都市ガスよりもプロパンガスが圧倒的に災害に強いです。
実家の近所では9割以上が都市ガスでしたが、なぜか僕の家はプロパンガスでした。しかし、そのプロパンのおかげで都市ガスが供給停止する中、プロパンガスだけは奇跡的に使えたのです。
プロパンのほうがランニングコストが高いですが、背に腹はかえられないです。

【水道】常に備蓄を! お風呂の水は捨てない!
僕の実家は田舎であるため、近所から井戸水を提供いただいたり、山に行って沢水を汲みなんとか水源は確保しておりました。
しかしみんながみんなそういった環境にお住まいではないと思いますので、水源に関しては日頃、備蓄しておくのが一番かと思います。
(ただし買いだめはよくありません。ウォーターサーバーなども活用できますよ」)
それから意外にトイレで排泄を流す用の水としてお風呂の水は絶対に貯めておいたほうがいいです。
トイレの水は毎日使用しますので、消費量も多いです。
そのためお風呂に水を貯めておけば何かと役に立つと思います。

【電気】太陽光発電の導入。ポータブルの家庭用蓄電池の備えを。
震災時、電気はほぼ全滅状態になってしまいましたが唯一使うことができたのが「太陽光発電」を使用していた家庭でした。
マンションなどにお住いの方はオーナーさんの許可が必要など何かとハードルは高いかと思いますが、戸建にお住いの方は震災に備えて太陽光発電の導入を検討してみてもいいかもしれません。

太陽光発電の導入が難しいご家庭はやはりポータブルの蓄電池を準備しておくのが一番かと思います。
ソーラーパネルで発電してそれを蓄電できる物もありますので合わせてソーラーパネルも準備しておくことをおすすめします。

【通信】アナログ回線の固定電話の導入
やはりみなさん一番なくなって困ってしまうのは通信インフラではないでしょうか。震災当時も基地局の機能が停止してしまったため携帯電話が繋がるまでだいぶ時間がかかってしまいました。
そこで災害に強いのは意外にも固定電話なのです。
あの未曾有の災害であったにも関わらず実家の固定電話は震災時に使用することができました。
のちに調べてみたら震災時には「アナログの固定電話回線が強い」ということが判明しました。おそらくIP電話でしたら繋がることもなかったと思います。
やはり最後に頼れるのはアナログですね。

教訓というのは経験して初めて生まれるもの。
そしてその教訓をより多くの人に伝えることでそれが知識になるんだと思います。

生きることが弔い

あの3.11でたくさんの人が犠牲になりました。
そして今もまだ仮設住まいの方がたくさんいらっしゃいます。
僕はあの時にあの場所にいたにも関わらずまだ生きています。
神様から生きる使命を受けたんだと思ってます。

今日生きていることをただただ抱きしめる。
それこそが犠牲者への弔いになるんだと思います。


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