【詩】「そうだったよ」

ちゃんと好きだよ
って言えば良いと思ってるあいつが嫌いだった
暗闇で見る天井の霞んだ豆電球が目に染みた
戻ってこないし なんなら戻ってきてほしいとも思わないけど
大切な時間であったもの
一輪の花のようなもの

よる食べた罪悪感の肉まん
太っちゃうね
なんて言って
太らせようとしてくせに
いつまで経っても痩せこけた心は痛みに過敏だ

きらきら輝いていた
あの頃咲いてた花弁は
一枚ずつあいつが剥いだ

水も溢れて
茶色く濁って
見てない間に黒くなったよ
一人になったよ

私は夜にしか咲けない
そして避けれない

ちゃんと好きだったよ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?