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夏。 まずは一科目(三)

(三)

airU学習ガイドでパッと目に入ったのが「まずは1科目」という文字。
5.学習のアドバイスにある項目だった。
あれもこれもと考えるより、まずは1科目ずつだよね。ユイは思い直した。

大学の学びは高校までと違って、自分で履修計画を立てて、自分で学修を進めないと、ゴールにたどり着けない。それでも、不安さは拭いきれない
そこで思い出したのが学科長のハヤカワ先生が話しをしていた「学ぶ仲間をつくる」だった。
「そうだ、airUコミュニティをみてみよう」

さっそくairUコミュニティにログインする。
「コミュニティ最新書き込み」「コミュニティ最新イベント」「自分の日記」「マイフレンド最新日記」「全体の最新日記」と並んでいる。
ガイダンスでは「ミクシイのような」と先生が話しをしていたけど、聞いたことがないSNSだ。
コミュニティの最新書き込みにはガイダンスで登録した「芸術教養学科の中庭」というコミュニティの投稿が並んでいる。

マウスをスクロールして「マイフレンド最新日記」には先生がたの日記が並んでいた。
「ガイダンスでもいってたけど、先生も日記を書いているんだ」
気になるタイトルをクリックして読んでいく。
さらに「全体の最新日記」をみてみると、「はじめまして」とか「芸術教養入門はじめてみた」とか、新入生のひとたちの日記が並んでいる。

「はじめまして」とタイトルにあった投稿を何気に読んでみた。
外苑マキさんっていうのか。プロフィールをみると専業主婦って書いてある。お母さんくらいなのかなぁ。
でも文章がなんだか好きだったので、「いいね」ボタンを押してみた。

そうだ。自分のプロフも書いておこう。先生たちっとどんなことを書いてあるのかな。
シモムラ先生、テレビに出たことあるんだ。すごっ。
自分が教わる先生のプロフがみられるのも面白い。
ユイは「はじめまして。2022年4月の1年次入学です。はじめての大学生活で、まだなにもわかりません。でもアートが好きです。なかよくしてください」と書いてみた。

airUマイページにもどって、芸術教養入門に入り直す。
第5章 学習への取り組み方を覧ながらノートを取る。
テキスト科目はシラバスと教科書を読み解いてレポートを書くという。
「あぁ難しそう。。」
ユイはついつい呟いてしまう。

「テキスト・教材学習」の最後にあった、11の授業コミュニティに進んでみる。
「広場」には今期の受講生の人たちがあいさつを書いていた。
コミュニティでも日記を読んだ外苑マキさんが投稿していたのを見つける。「自分の学習ペースをつかみたい」。

私もそうだ。学習ペースを作っていきたい。「いいね」を押したいけど、授業コミュニティにはボタンがなかった。レスを付けてみたかったけど、コミュニティでも「いいね」を押したし、なんかウザがられる知れない。
返信をせずにユイは、授業コミュニティでも自己紹介のような投稿をしてみた。
「皆さんが書かれているように私も学習ペースをつかんでいきたいです。よろしくおねがいします」

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