今年初の麦茶

早朝、人影がほぼ皆無な町を歩き坐禅へ向かう。

道中とても素敵な庭の家がある。

ちょうど俺が帰る時間にその家の奥さん(お婆ちゃん)が庭いじりしてるので、少ししゃべって帰るのが坐禅に行った時の日課だ。

お婆ちゃん一人で手入れしている庭らしいんだが、昨年レッドロビンを刈り込んでたところ脚立から落ちてしまったらしい。
幸い怪我はしなかったらしいんだが、背の高いオリーブとレッドロビンが伸び切っていた。

俺は植木屋を少しやってたんで、お婆ちゃんにそれ俺が切ってあげるよ、と言ったら嬉しそうだった。

とりあえず短くするだけでいいと言われたんで、本当にザッとだが綺麗にしてあげたらすげえ喜んでくれたので、なんだか俺も嬉しくなった。

朝ごはん食べてってと言われたから遠慮なく貰った。

お婆ちゃんはいつも一人で飯食ってるらしく、久しぶりに人と朝ごはん食べた！ってニコニコしていた。

俺はお婆ちゃん子だったので、今でも老人はとても好きだし労わるべきだと思っている。可愛くない嫌なジジイババアがいるのは事実だが、偏屈になってしまう理由もわからなくないので、少しの憐れみもあるのかもしれない。

いわゆる日本の朝飯と言うような感じで、ご飯、味噌汁、焼き鮭、自家製の梅干しでかなり美味かった。
そして今年初の麦茶を飲んだ。麦茶ってたまに飲むと美味いよな。婆ちゃんが好きだったな〜


最愛と言っても過言ではないお婆ちゃんと、また一緒に飯が食えたみたいな気持ちになり少し泣きそうになった。本当に少しだが。

また遊びおいで！と言われたが、そのお婆ちゃんの家には遊ぶものもないので、Switch買ったらまた遊びに行くよ、と伝えた。
お婆ちゃんSwitch知らないみたいで、本当に買いそうだったので、冗談だよと言った。

また前通ったら声かけるよと言って家を後にした。

お婆ちゃん！暑いから熱中症は気をつけるんだよ！