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風がさらうものはすべてがこの色になるのだろうか 灯らない街
きみの波寄せては返す毎日を口づけでまた繋ぎとめてる
スポンジに吸収された水たちが記憶のようでどこか優しい
鳥居です。きみによく似た鳥居です。いたるところに傷があります。
少年のラジコンヘリが花びらに秘めた少女の夢巻き上げる
万物を「さん」付けで呼ぶきみのこと 「さん」を付けずに呼んでるあいつ
上空を旋回しても鳥たちは天使になれるわけじゃないのに
もう鳥になることのないカーテンが風に揺られています。静寂