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Pardot(Account Engagement)によるリード獲得作業をSalesforce側で柔軟に行いたいのでやってみた

Pardotについては色々やっているのですが、今回はより柔軟に使いたいということについて書いていきます。
Pardotの情報は基本的にPardot内に格納されており、Pardotの貧弱なレポート機能を使うしかありません。これが不便なので、Salesforceでより柔軟に使えるようにならないだろうか?という話です。

以下については、 toBeマーケティングさんが提供しているMAPlusアクティビティーコネクタという製品で取得できるデータを元にした施策ですが、使ってない方も参考にはなるかもしれない。この製品自体はランニングコストもめちゃ安いのでおすすめです。
これが何をしてくれるのかというと、Pardotにある各種データをSalesforceに同期してくれます。データ量は膨大になるのですが、宝の宝庫ですよ。

と、toBeさんからは何ももらわずに宣伝をしたところで本題です。

メールの送信後にこんなことをやりたいと思ったことはありませんか?
送信先のナーチャリングを行うにあたって、メモを追加したり、フェーズ管理をしたりというような付帯情報をつけたいと思ったことは。私はあります。
Pardotにはプロスペクトにカスタム項目を付けることはできるのですが、送信したメール単位では出来ません。人単位で管理ってのも分からんではないのですが、ある程度のスパンの時間を考えると、一人について複数のプロジェクトが走るということはザラにあるため、どちらかというとメールを起点にしたその後の動きをトラッキングしたいよねという考えに至ります。
ただ、メールに付帯情報はつけられないんですよね。そんなことは出来ない。そこで使えるのが先程紹介したMAPlusアクティビティーコネクタです。

メール送信済み情報が存在する

MAPlusをインストールし、PardotのデータをSalesCloudに連携すると、
MAPlusAC VisitorActivity
という名前のオブジェクトが作られます。その中に、メール送信履歴が格納されるというわけです。

Activity種類名をメール送信にし、Detailsを送信したメールの件名にすることで情報を取得することが出来ます。これでメールの送信先リストをSalesforce側で取得することができるようになります。

メールの開封済み情報を取得しよう

これも同じオブジェクトに格納されます。Activity種類名がメール開封になっているレコードが格納されます。
弊社に於いては、バッチ処理によってメール開封済みレコードが作成された場合に、先程見ていたメール送信レコードのメール開封済みチェックボックスにチェックを入れるような処理をしています。(カスタム項目を追加しています)
これによって、メールの送信から開封までが自動的にデータに反映されるようになります。

その後の取り扱いを柔軟にできる

ということで、ここまでできれば、あとは同じオブジェクトに、フェーズ項目を追加したり、メモ欄を追加したり、付帯情報を付け加えていくだけで、やりたい形で管理をすることができるようになります。
メール送信のあとは、その先の人達にアクションを促すフェーズがやってくるのですが、電話で連絡をしたり、メールを入れたりと様々な方法で活動していきます。それを追加していくことで柔軟な管理ができるという訳です。

Pardot側に実装してほしいけどなぁ

心の中ではそんなことを思いますが、社内的な個別事情かもしれないので、弊社ではこんな実装にしましたよという話でした。
PardotのAPI使って色々やろうと考えてはみたものの、結構面倒なことがわかったので今回は簡単に実装してみました。

noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。