ここまでの松波さん振り返り

開幕前時点では、ACLも国内タイトルも全部狙うぜ!!って気分だったのに、ACL敗退でホッとした気持ちです、こんばんは。これでリーグに尽力できるね。

2ヶ月ほど空いてしまいました。とりあえずは、松波さんのここまで…ということで、ざーっくりと振り返ろうかと思います。

1.概要


ベースとするのは、1-3-4-2-1系。これは、ツネさんとは異なり、DMFを大きく攻撃参加させても、CBが3枚居ればカウンタケアできるだろ、っていう設計のように思います。

1トップ2シャドーは、中を締めてワイドに誘導します。WBはボールサイドで前に出る、DFラインがスライドし、ボールサイドのWBを除いても4枚を確保します。

ハイプレスには向いていません。3人でFWラインを形成し、1-3-4-3風にハイプレスという方法もあるんですが、初期位置の関係で、縦を切るポジショニングを取ることは難しいでしょう。ワイドに誘導するのが最善手となります。

が…あまり自覚がないらしく、無理くりなハイプレスを繰り返しており…ここは2012年っぽいですね。FWラインを無為に剥がされると、どうしても、失点可能性は高くなります。得点も失点も増えるでしょうね。

遅攻時、DMFは、それなりにポジションを獲れてはいたものの、DMFを囮にしてCBからシャドーへの縦パスを狙う等、ビルドアップの整備は手つかずに見えました。DMFのポジショニングも含め、前監督比で、大きく劣化した部分です。

崩しの局面では、クロスを多用します。しかし、ニアゾーンをショートパスで攻略してからのクロス等の工夫はなく、シンプルなクロスが多かったように思います。マグロン…ちがう、パトリックの頭を狙え!!ですね。

シンプルであるがゆえに、狙いを共有しやすく、意思統一しやすかったのがプラス面としては挙げられます。

2.中を締めてどこで奪うの?(昔々のお話じゃ)


中を締めてWBでチャレンジ。設計としては、WBをボールの奪いどころにしたい…と見えますね。右WBに明神が欲しくなります。橋本でも可。

と書いていると…大昔のことを思い出すんですよね。マグロン在籍時の西野さんの頃とか、2012年の松波さんの頃とか。前者の方が近いかなー。

マグロン時代は、1トップ2シャドーだったり、2トップ1トップ下だったりしたんですけれど、いずれにせよ、中を締めてワイドに誘導し、右WBの若き橋本で奪う!だったんですよね。当時の橋本は、1試合平均タックル成功数が3とかだったと思います。エグい。英子最高だ。

では、ここで、現有戦力で、WBでボールを奪えそうな選手は…福田…くらい…?ちょっとアンマッチだな…と思うのですが、小野瀬は本職なので於くとしても、川崎に塚元にと試している最中です。どうするんだろうね、ここ。

井手口って右WBできねーの?ってツイッタで述べたのも、これなんすよね。右WBをボールの奪いどころにしたい、なら、井手口かな?って思うよね、ふつう。

理想的には、ボールを奪えてクロス精度があってアップダウンを厭わず単独での局面打開も可能…というスーパーなWBが欲しいんですが、現実的には、クロスを諦めるかボール奪取を諦めるか局面打開を諦めるか、でしょうね。個人的には、クロス精度を諦める方が良いと思います。森岡よりも橋本なんです!!!(タイムスリップ感)

夏の移籍期間で、少なくとも、右WBの補強が必要だと思います。質はともかくとして、量は揃えたい。他のポジションに関しては、必要性は低いです。


最も層の薄いWBに、最も能力を要求するチームになってしまってますが、補強すれば良いのだ!!!良いのだ!!!(J2のデータを眺めながら)

3.選手層は厚いぜ!厚いぜ!厚くて死ぬぜ!


元ネタ知らないんだけど。

FW:パト、レアンドロ・ペレイラ、(一美)

シャドー:宇佐美、シウバ、矢島、小野、一美、(倉田)

DMF:井手口、山本、チュ、奥野、(倉田)

WB:藤春、黒川、福田、小野瀬、塚元、川崎、(高尾)

CB:菅沼、昌子、三浦、キム、佐藤、高尾

と見ると、右WBを除き、各ポジションに2名以上の厚い選手層なんですよね。WBに挙げた塚元及び川崎は、本来はシャドーの方が適性があり、飽くまで数合わせです。右WBの層が薄いです。

しかし、言い換えれば、選手層に関しては、2012シーズンとは比較にならないほど分厚いです。適切な戦力運用さえできれば、問題なくJ1残留できるでしょう。

…夏の移籍期間で、抜かれなければ。

清水の金子が磐田に移籍(JSP案件)て話もそうなんですが、試合に出してくれる監督は良い監督、試合に出れるクラブは良いクラブ、なんですよね。その意味では、JSPは、選手のことを考えてくれる良い仲立人会社であるとも言えます…。

諸々の事情で出場機会に恵まれていない選手は、特に、引き抜かれる可能性があります。そうなっても選手は恨まない…けど、しんどいっすねぇ。選手層こそ唯一の強みなんですが、この前提を崩されるとしんどい。

整理してみると、選手層は、本当に分厚いんですよ。1-4-3-3系前提ならばなおのこと、非常に分厚い。この分厚い選手層で、タイトルを狙いたかったなぁ…タイトルを複数狙いにいけるクラスの選手層なんですよ、本当は。

この兵站を生かして、好調な選手を起用し、最大出力を求める。チーム戦術云々よりも、選手の能力を素直に発揮させることだけを考えて、『バランス』は後回しにしてしまえ。

選手の特性によって異なってしまう部分は、話し合っていこう!!!

何か…タイムスリップ感がすごいですが…これ、現在の話なんだぜ…?


なお、リーグ戦で、チーム戦術ガチガチの運用になる可能性も…10%未満くらいで…あったらいいなぁ…。もしガッチガチのチーム戦術運用をできたなら、松波さんに対してジャンピング土下座をカマす準備は整っております。

てなとこ。

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