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ニンテンドーゾーンのナゾ解明(後編)!

(前編を読んでいない方は、ぜひ前編からどうぞ!)

ニンテンドーゾーン そして絶望へ・・・

いきなりな見出しですが、ヘビーコレクターの方なら、前編の記事を見て、なぜGeeBeeが絶望的な気持ちになったか、気づかれた方もいるかもしれません。

すべてのヒントは揃っているので、後編を読み始める前に、ぜひ推理してみましょう!!

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と、書きましたが、ほとんどの方は分からないかと思います。

もったいぶっても仕方がないので、早速、解答を発表します。

(ニンテンドーゾーン用 無線配信用 DSカード)

まずは、上の画像の赤く丸で囲んだ部分を見てください。型番の「WDB-JPN」の後ろに「-1」と書かれてますね!

これは、このソフトが「バージョン違い」であることを表しています。

「バージョン違い」って何??

という方がほとんどかと思いますので、例として、DSソフト「わくわくDS 1ねんせい」で説明をします。

(わくわくDS 1ねんせいのバージョン違い)

この画像を見ると、箱の下部分の説明が違うこと、また、右下に書いてある型番の後ろに「-1」「-2」が足されていることが分かります。

実は、任天堂系のソフトは、箱のデザインやソフトの内容がバージョンアップされると、型番の後ろに「-1」「-2」・・・と数字が足され、識別できるようになっているのです!

ここで、前編でゲットした「ニンテンドーゾーン用 無線配信用 DSカード」をもう一度見てみましょう。

すると、以下のことが分かります。

① 型番に「-1」が付いている
② それすなわち「バージョン違い(バージョンアップ)」のソフトである
③ そうなると、バージョンアップ前の「初期版」も存在する

つまり「なぜGeeBeeが絶望的な気持ちになったか」の答えは、

「レアなハードを分解しないと中身が分からないソフトの、さらに初期版を探すのかと考えたら、絶望的な気持ちになった(54文字)

が、正解!

うっすら自覚はしていますが、ここで、ほとんどの方は「ソフトのバージョン違いを探すとか言ってるけど、コイツ大丈夫か??」と思ったはずです。

ですが、コレクターをこじらせると、先ほどの「わくわくDS 1ねんせい」のバージョン違いなどは「3本とも違うソフトだ!」と、言い出すのです。怖いですね。

(こじらせコレクターのコレクションリスト)

GeeBee的には、ファミコンコレクターの方が、コンプリート後に銀箱ソフト(再販版)や非売品などを集めているようなイメージなのですが、このお話をすると、ほとんどの方に「ないわー」と言われます

ですが、ゴールしても走り続けたいコレクターは、市販ソフトをコンプリートした後も、コレクターズハイが続いていて、日々こうやって集めるための口実を探し続けているのです。

ファミコンの銀箱コレクションなどは、一般的(といってもコレクター)に認められている気がするので、10年くらいすると、GeeBeeも引かれずに済むのかもしれませんね!

ということで、こんなヘビーなソフトをまた探さなくてはいけないのかと、ブルーになったお話でした。
 

ニンテンドーゾーン そして伝説へ・・・

そして、月日は流れ2022年。

何とかオクで見かけた方もいるかもしれませんが、旧型と思われる「ニンテンドーゾーン用店頭無線配信ボックス」を発見しました(というか、知り合いに教えていただきました。感謝!)。

付属物の写真はあるものの、動作確認もなく、商品説明も「使い方は不明となっております」のみの潔さです。

それなりの金額でしたので、かなり勇気が必要でしたが、えいやっとばかりに落札しました。皆さん自分と同じ事を考えていたからかは分かりませんが、ライバルは0

そして、数日後に届いた商品がこちら。

(外箱付き完品!)

箱の中には「壁への取付用フック」「本体」「アダプター」「ケーブル収納用ケース」(+ネジ&説明書)が入っていました。

(開けてみたところ)

一番大事な本体はこんな感じ。
持ってみると、結構ずっしりしているので、何かが中に入っていそうです。

(ニンテンドーゾーン用店頭無線配信ボックス)

前編で書いた「ニンテンドーゾーン用無線配信ボックス」の収納ケースだったらどうしようかと、ドキドキしていたので、これでひとまずは安心です。

なお、付属していたアダプターは、前編で紹介した機器と同じくDS用のものでした。ただし、今回はDS Liteで利用されていた「中期版アダプタ」のようです。

(付属のアダプター)

また、先ほどの本体をいろいろといじっていたところ、なんと・・・

(スライド式のギミック)

隠されていた画面が出現!
外から見るとちょっとわからないので、まるで隠し金庫のようです。

そして、電源を入れた後の画面がこちら。

(無事に起動)

やはり前編の機器と同じく、無線LANの設定が必要でした(今回はパス)。

ちなみに、前編の機器もそうですが、本体に電源ボタンは無く、アダプターをつなぐと自動で電源が入るようになっています(豆知識)。

それにしても、画面に比べて本体が大きいので、どうなっているのかと隙間から奥を覗いてみたところ・・・

(な、なんだってー!)

「START」や「SELECT」「Yボタン」など、見覚えのあるボタンが!

この見た目とアダプターから判断すると、中身は「DS Lite」っぽいです。

これは開けるしかない!
ということで、早速分解・・・

(いつものY字ネジ)

できませんでした(笑)。

任天堂機器やソフトでよく利用されている、Y字ネジが使われてました。まずはY字ドライバー探しの旅に出る必要があるようです。

ということで、1日かけて探し出したドライバーで分解したところ、予想していたとおり、中からは「DS Lite」が出現

(DS Lite 出現!)

前編の配信ボックスと比べると、スマートさのかけらもありませんが、このただようDIY感・・・いいセンスしてます!

そして、下の方のアドバンススロットに何か刺さっていたので、取り出してみたところ・・・

(ニンテンドーゾーン用 電源コントロールカートリッジ)

まさかの、GBA非売品ソフト「ニンテンドーゾーン用 電源コントロールカートリッジ」(レア度:★★★★★☆☆)をゲット!!

いや、それDS用でしょ!とかツッコミが入りそうですが、DSの「大合奏!バンドブラザーズ」の追加曲カートリッジも、GBAソフトだと言い張っているGeeBeeだからこその強引さで、ここは乗り切ります。

(バンブラの追加曲カートリッジ)

そして、当然DSスロット側にもソフトが入っているので、取り出してみると・・・

(ニンテンドーゾーン用 無線配信用 DSカード)

バババーーーン!
なんと、右下の型番の後ろに「-1」などがついていない「ニンテンドーゾーン用 無線配信用 DSカード」「初期版」が入っていました(レア度:★★★★★☆☆)!

まさかの事態にちょっと困惑気味ですが、これをもって「初期版」「バージョン違い」の2本を無事にコンプリートしたことに(パチパチパチパチ)!

そして嬉しいことに、本体も非売品仕様「ニンテンドーゾーン 無線配信用 DS Lite」(レア度:★★★★★☆☆)でしたよ!

(本体の裏面)

ということで、長くなりましたが、絶望~歓喜までの一部始終をお届けしました。最後に2つの機器を並べて、終わりにしたいと思いま・・・

(2つ並べてみた)

!!!
「GeeBeeが なにかに きづいた!」

先ほどの起動画面をよく見てみましょう。右上にいやなことが書かれてますね。「Ver.2」って・・・!

(起動画面:再掲)

ということで、恐る恐るDS側のソフト裏面を見てみたところ・・・

(ギャーーーー!)

型番「AAFAN『1』J15」!!

そうなのです。実はソフトについては、裏面でもバージョン違いが判別可能で、DSの場合は、右から4つ目に書かれている数字がバージョンを表しているのです。

ここが「0」だと初期版
1以上の数字は「バージョン違い(バージョンアップ版)」

つまりこのソフト、表面は初期版に見えて、実は「バージョンアップ版」なのでした(泣)。

実はソフトの場合、たまーに、表の型番は同じでも「ひっそりとバージョンアップ」されていることがあるのです(ブルブル)!

ちなみに、大手の何とかエア・エニッ何とかさんがGBAで発売したFF4などもそんな感じ。後期版の存在をメーカーは認めてませんが、前期版はバグだらけでしたよ!

ということで、前編でゲットしたソフトをもう一度見てみます。

(前編で紹介したソフトの裏面)

右から4番目の数字は「2」になっています。つまり、2度目のバージョンアップ版ということなので、順番的には合っています。というか、ここに「6」とかあったら気絶ものでしたよ・・・

以上、今回ゲットした初期版と思われる機器も、中のソフトはまさかの「バージョンアップ版」だったという、驚愕の事実のご報告です。

ちょっとショックが隠せませんが、いい年のGeeBeeが、これから初期版を探す旅に出るのはあまりにも無謀。自分には荷が重すぎるので、俺よりつよい奴に会いに行って、その人に託そうと思います。

それでは、今度こそお話を終わります。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!

補足

完璧を期するコレクターの方で、完全コンプを求める方は、こちらの大きい方の機器(またはもっと古そうな機器)で「購入→分解ガチャ」を回してください。

オーナーさんが新旧2台持っていて、(動かなくなるのでまず無いですが)分解してソフトを入れ替えたりしない限り、前編で紹介した新しい方の機器には絶対に「初期版」は入っていません

また、前編で手に入れたソフトも画面には「Ver.2」と出ています。そのため、こちらは「バージョンアップ版」というよりも、GBAソフトなしでも動くようにした「マイナーチェンジ版」なのかもしれませんね!

【今回のハッシュタグ】
#NintendoDS
#非売品ゲームソフト
#非売品ゲーム情報を残したい
#ニンテンドーゾーン
#テレビゲーム
#ゲーム

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