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パリ・オペラ座の日々1993~1994

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1993年3月から翌1994年2月までフランス・パリに遊学した一年間の記録です。パリ・オペラ座バレエ団の公演を中心に、一年間で約60回のバレエ公演を鑑賞しました。その体験を中心に… もっと読む
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2020年10月の記事一覧

パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月30日 パリ・オペラ座「ジェローム・ロビンス」③

10月29日 (雪)は本日よりFIAPに通うことになった。午前中のクラスに出たらちょっと簡単すぎたということ。12時半にバスチーユで待ち合わせ。安いギリシャ料理でお昼ごはん。靴、アクセサリーなど見て回る。カッコ良いものが多くてあれこれ購入。とくに靴はとても良いのを手に入れた。 (G)は午後にFIAPへ。今日で終了の人が多く、来週はずいぶん人数が減りそうで寂しい。夜は二人ともずっと勉強。冬はやっぱり勉強だねという話をする。 ギリシャ料理 55F 雪の靴 599F 雪のアク

パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月28日 パリ・オペラ座「ジェローム・ロビンス」②

10月27日 本日より(G)はFIAPを再開。ハイメが辞めて、マユコは午前中に移動、アツコはロンドンへ。代わりに米国人、デンマーク人、日本人二人が新たに加わった。全体的にレベルアップの印象。とても良い雰囲気。 (雪)も本日からバレエ再開。帰宅は二人とも夜。(雪)はFIAPへ参加しようと計画中。 向かいのスーパー 77F FIAP授業料 1700F 10月28日 久しぶりに太陽が顔を出したので、お昼ごはんを食べに出かける。Bata等の靴屋さんを物色したがいまひとつ。カ

パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月26日 パリ・オペラ座「ジェローム・ロビンス」①

10月26日 まだ旅の疲れが残っていた一日。イリフネで借りてきた本、(G)は「パリで日本語新聞を作る」、(雪)は「プロヴァンスの12か月」を読んでのんびり過ごす。残る3か月をどうやって過ごすかなど話し合う。 夜はオペラ座の「ジェローム・ロビンス」の初日。3つの演目はどれもすっきりとした演出・構成で楽しめた。特にラストのグラス・ピーシズでは、前回のトワイラ・サープとほぼ同様の音楽を使っているのに、まったく正反対の素晴らしさで大感動。ロビンスの音に対する感性は本当に素敵だ。何

パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月25日 寒~いパリに帰還

10月25日 朝10時にGare de Lyonに到着。パリへ戻ってきたら寒い。とっても寒い。。アパートへ戻る前にオペラ座に立ち寄って、11月の東京バレエ団の公演チケットを購入。ベジャールの振付みたい。 午後は旅行の後片付けなど。 実家から荷物が届いていたので郵便局で受け取り。夜がとても静かで寒い。イタリア旅行は本当に素晴らしかった。 PTT 33F カルトオランジュ 416F オペラ座チケット 270F リヨン駅 マルセイユ、リヨン、イタリア方面への列車はここから発

パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月24日 イタリア・ローマ③

10月24日 とうとうイタリア最終日。今日はヴァティカンのみの予定でまわることにする。12時くらいにチェックアウトして、まずは例の美味しいタヴェルナで昼食。その後は雨も上がったので地下鉄でサンピエトロ大聖堂へ。 広場は聖堂に向かって傾斜している。中はおそろしいくらい巨大で荘厳な空間。今まで見てきた教会建築の中では断トツNo.1のスケール。大理石の色使い、装飾彫刻など豪華の一言に尽きる。うす暗く煤けたようなフランスのゴシック式教会との違いに驚く。明るくて豪華絢爛。ミケランジ

パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月23日 イタリア・ローマ②

10月23日 ホテルのベッドが広々していてよく眠れた。まずは朝イチでヴァティカン美術館へ。14時閉館なのでとにかく急いで観覧。ラオコーン、アポロン、ヴェルヴェデーレなど石膏像のオリジナルを見て大感動。でも広すぎて、展示物が多すぎてだんだん頭がクラクラしてきた。延々と続くタピストリーの展示とかはほぼ素通りでとにかく歩く! システィーナ礼拝堂はゆっくり観覧できた。「最後の審判」は修復中でポスターで代用されてた(笑) でも天地創造はじっくり、ゆっくり首が痛くなるまで眺めることが

パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月22日 イタリア・ローマ①

10月22日 昨晩慌てて決めたホテルが良くなかったので、さっそく別のホテルを物色。近場の三ツ星ホテルに移動。16000Lだけどベッドが広くて快適。 フォロ・ロマーナを目指して出発。コロッセオなど見る。あまりの大きさにびっくり。そこかしこに可愛い猫🐈がたくさんいて、しばし戯れる。トレヴィの泉の方向に歩き、途中のカフェテリアで昼食。サラリーマンとかいっぱいいて美味しいお店だった。 コロンヌ広場の辺でジェラート(最高に美味しい!)を食べて、カフェで一服。パンテオンを訪れる。天

パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月21日 イタリア・フィレンツェ③

10月21日 お天気がちょっと悪いが気合を入れて出かける。アカデミア美術館へ行きダビデ像、奴隷のシリーズを観る。サン・マルコ修道院へ行き、受胎告知、サヴォナ・ローラの火刑の絵画など。 ローマへの移動のためのチケットを購入して、列車までの時間でサン・ロレンツォ教会のメディチ家礼拝堂を訪れる。子供の頃から慣れ親しんだジュリアーノ・メディチの本物と対面して大感激! お昼はハンバーガーで済ませて列車に飛び乗ってローマへ。16時30分くらいにローマ着。サンタ・マリア教会近くでホテ

パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月20日 イタリア・フィレンツェ②

10月20日 早起きするつもりが寝坊して、結局ホテルを出たのは10時くらい。まずはウフィッツィ美術館へ。ジョットからボッティチェリと歴史をたどり、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロの天才ぶりに打ちのめされる。カラカラ帝、ラオコーン(摸刻)、ミケランジェロ胸像など知ってる彫刻もたくさん。あまりに数が多すぎてだんだん疲れてしまった。美術館内のバールで一休み。 天気も良くて気持ち良い午後。ほかの美術館をあたってみたが、みな14時で閉館ばかりで諦める。夕方はマーケット的なところをウロウ

パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月19日 イタリア・フィレンツェ①

10月19日 夜行列車は米国人の若者3人と一緒で、とにかくうるさくて全然眠れなかった。朝8時30分にフィレンツェ駅着。ホテル探しにけっこう苦労してしまい、11時くらいにようやくチェックイン。シャワーを浴びてから市内へ繰り出す。 お店も屋台もたくさんで楽しい。旧市街の街並み全てが夢のような美しさでほれぼれと歩く。ドゥオモ横のタベルナで昼食。ここ当たりだった。ピザもカツレツも美味しい。ドゥオモを見学。聖堂外観も素晴らしいが、内部はさらに目がくらむような美しさ。緑、白、赤の石材

パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月17、18日 イタリア旅行の準備など

10月17日 疲れてしまってグッタリ。イタリア旅行に出発の予定だったが延期してゆっくりすごす。イリフネで借りてきた本を読んだり、一昨日壊してしまったガスコンロの修理などした。コンロはなんとか使えるように復活した。トゥーサン「ムッシュー」を読了(もちろん日本語で…笑) ジャン・フィリップ・トゥーサン 当時ちょっと話題になってました。特別好きというわけでもなく…軽いけど、まあまあ楽しく読了。 10月18日 今日は旅行の準備。5泊6日の予定を立てる。(G)は初めてのイタリア

パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月16日 「トワイラ・サープ」2回目

10月16日 昨日の大騒動にもかかわらず(G)は早起きしてサロン・オオタニへ散髪に行く。床屋さんノリで気軽な感じ。そして安い。 その後ラファイエットの裏のポム・ド・パンで待ち合わせ。デパートで買い物してからイリフネへ。一度家に戻ってから、夕方はオペラ座へ。トワイラ・サープの2回目。前回の舞台と比べるとダンサーがのびのびと踊っていた印象だけど、今日の演目もなんだかイマイチ感が否めず…ちょっとがっかり。 オペラ座チケット 396F サロン・オオタニ 190F ポム・ド・パン

パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月15日 220Vの電気がショート!

10月15日 久々に大混乱の一日。夜のパーティーのために午前中に京子食品に行き食材を調達。ついでにイタリア観光局も立ち寄る。いちど家に戻ってお寿司の試作などして、午後はFIAPで授業。 ところがここでトラブル発生。家中の電気が突然全部使えなくなってしまった。(雪)はFIAPの授業中に受付に電話してきたので、途中で切り上げて慌てて帰宅。ラベイリーさんを巻き込んで大騒ぎ。なんとなくブレーカー周りをドライバーで触ってたらショートして、ドライバーの先端が消し飛んでしまった。。。2

パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月13日 レーモン・ドゥヴォス

10月13日 (G)は学校、(雪)はバレエの一日。 午前中、今後の生活について話し合い。やっぱり(雪)も学校に通いたいということになり、11月からFIAPに通うことで意見が一致。夜はステーキ、美味しかった。 プリズニック 103F カフェ 10F カサティのレッスンチケット 530F 特別書くほどのことは無い一日。安定しています。 この時期FIAPで習っていたダニエラ先生は、フランスの文化的な面を授業で積極的に取り上げてくれて、いろいろ記憶に残っています。 この人の