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パリ・オペラ座の日々1993~1994

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1993年3月から翌1994年2月までフランス・パリに遊学した一年間の記録です。パリ・オペラ座バレエ団の公演を中心に、一年間で約60回のバレエ公演を鑑賞しました。その体験を中心に… もっと読む
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パリ・オペラ座の日々1993~1994:おわりに

おわりに 2020年1月から連載してきたパリ滞在日記は、これでおしまいです。 まずはほとんど全ての記事にファボをくださったパスカさん、Motocoさん、しばしば訪れてくださったみかんせいじんさん、サロさん&会長さん、他にも少数ではありますけどご覧頂いた全ての皆様に感謝を。長々とお付き合い頂きありがとうございました。 いやぁ〜長かった!(笑) そして反響が少なかった!(笑) じつは、この旅行記の前に1年間くらい連載した「石膏像図鑑@note」では、「note編集部のお気

パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月26日 さようならパリ

2月26日 朝10時に起きて、2階のラベイリーさん(アパートの管理組合を仕切っているおばあちゃん)にさようならをして、タクシーでシャルル・ド・ゴール空港へ。空港からシングーにも電話して別れの挨拶をした。 12時にチェックインしようとしたら問題発生。カウンターにスーツケースを預けようとしたら、二人分で75㎏で超過料金が2600Fもかかると言われてしまった。事前に重量は量ってあったので、それは絶対におかしい!と主張して、周囲の航空会社職員を何人も巻き込んで大騒ぎになった。30

パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月25日 ラスト!パリ・オペラ座「ニジンスキー」⑨

2月25日 朝フレデリックから電話があり、清算などのために来てくれた。11時くらいからあれこれ話す。テレコムの料金だけはっきり分からなくて、それは午後にまた話すことにした。 お昼過ぎにヴァンセンヌの森を通ってテレコムの事務所に行く。木々が芽吹き始めていて春の到来を感じる。春みたいに暖かくて気持ち良い日。ヴァンセンヌ駅前のマックで食べて、ケーキを買って帰る。 家でのんびりしてたらルーブルから電話があって、頼んでおいたルキウス・ウェルス帝の彫像は手ごろな値段で送ってくれると

パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月24日 引っ越し荷物の発送、イタリア広場で中華

2月24日 昨日からの荷物整理、発送の続き。午前中にペリカンに預ける荷物をまとめて、タクシーでポルト・マイヨへ。ペリフェリック(パリの外周道路)を周ると、春先に怪我をして16区の病院へ通ったときのことを思い出した。2万円くらいで大型荷物を預かってくれて、一安心してポム・ド・パンで昼食。 一度帰宅して、こんどはレ・アル付近のPTT(郵便局)本局へ行き書籍類を再度発送。これでほとんどの荷物が発送完了。残るは手荷物のみ。 カフェで休んでからルーブルへ行き、フェルメール、ギリシ

パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月23日 ルーブル、パリ・オペラ座「ニジンスキー」⑧

2月23日 午前、午後とずっと荷物の整理に追われる。午前中にペリカンは引き取ってもらい発送完了。夕方からルーブルへ出掛けたが、メガネを忘れてしまい一度引き返す。実家から依頼された石膏像の購入は、売店で話したところまずは見積もりを…とのことになり金曜日まで回答待ち。美術館でミケランジェロなどざざっと軽く見た。 レストラマで食事して、急いでオペラ座へ移動。しかし遅れ気味で慌てていて開演に間に合わず、(G)だけペトルーシュカを締め出されてしまいロビーでうろうろ。アントル・アクト

パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月22日 シャンベルタン、パリ・オペラ座「ニジンスキー」⑦

2月21日 午前中はキャロルさんとGeorge Ⅴのカフェで3人でエシャンジュ。1時間30分くらいずっとフランス語で話す。キャロルさんはとても丁寧で感じが良い。せっかくこんな人と知り合えたのに、帰国時期になってしまい本当に残念。でも6月か7月に日本に遊びに来るとのことだったので、また会える機会があるかも。 Quickで食事してたら、だんだん体調が怪しくなってきてすぐ帰る。ちょっと熱が出て寝込んでしまった。(雪)はひとりでマレのバレエレッスンに行った。パリは寒くて雪景色。ア

パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月20日 Dさんとパリ観光②

2月20日 朝9時に迎えに行きルーブル美術館へ。絵画中心に駆け足で周る。モナリザ、ドラクロワ、イタリア絵画、北方絵画など見る。初めてフェルメールを発見!「レースを編む女」があまりに小さい絵でビックリした(30×30㎝くらいに見えた)。昼前まで美術館を鑑賞して、一緒にサン・マンデのアパートで昼食。まだ朝市が残っていたので、そこで買ったチーズ、ハム、ワイン、サラダなどで美味しいごはん。 3時くらいまで休んでオランジュリー美術館をさっと鑑賞。雪がずいぶん降っていて寒い。さらにさ

パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月19日 Dさんとパリ観光①、「ニジンスキー」⑥

2月19日 Dさんとパリ巡りスタート。9時半に集合してまずナシオンの市場を見て回る。ここはサン・マンデよりずっと規模が大きくてお店もたくさん。エトワールへ移動して凱旋門を観る。シャンゼリゼを練り歩き、エッフェル塔方向へ。トロカデロ広場を経由してエッフェル塔へ。第2層の展望台まで登ってみたらお天気良くて見晴らし最高だった。 17区へ移動してゴーミヨーでチェックしておいた La petite aubergeでお昼ご飯。ここは大正解で、鴨の焼いたのとかポトフとかみんな美味しかっ

パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月18日 イタリア料理、ルーブル美術館、Dさんパリに来る

2月18日 今日は珍しく午前中に家を出た。左岸のサン・ミッシェルまでバスで行き、S女史大推薦のイタリア料理を試す。安くてとても美味しくて大満足だった。ムニュでコース食べて、ワイン、コーヒーつけて二人で158Fってリーズナブル。薄味で軽くて何もかも美味しかった。 デ・プレ教会付近まで歩き、バレエ書籍専門店を覗くがめぼしいものが無くてパス。ルーブル美術館へ行き、ドゥノン翼を鑑賞。サモトラケのニケ、クーロス像など鑑賞。あっという間に閉館時間になってしまい、売店でCDなど購入して

パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月17日 パリ・オペラ座「ニジンスキー」⑤

2月17日 午前中は帰国のための荷造りに精を出す。クロネコ、ペリカンに電話して、とりあえず荷物のめどは立った。午後はイリフネに行って借りてた本を返して、最後のOVNIをもらって解約した。いろいろ寂しい。 マックでお昼を食べて、Etienne-Marcelへ行き一か月ぶりにシングーと再会。一時間くらい話し込んだ。お別れにと、シングーの友人の作家さん作のお茶碗を頂く。 夜はオペラ座でニジンスキー。モーランとヴァイエという配役。 マック 43F カフェ 24F ジュース 2

パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月16日 パリ・オペラ座「ニジンスキー」④

2月16日 朝起きてサン・マンデのソシエテ・ジェネラルに預金口座の解約へ。それからPTTとテレコムに払い込み。12月に歯痛でドタバタしたせいで、日本との電話代が1000Fになった! 昼食後二人で出かけて、(G)はルーブルの売店で石膏像を2体注文して日本へ送ってもらった。(雪)はマレでバレーレッスンに出ていたので合流して帰宅。一度休んでからオペラ座へ。 ニジンスキーの三回目。今日はFllouが主役で楽しみにしていた。でも相手役のロルモーがいまひとつであんまり良い舞台ではな

パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月15日 三ツ星レストラン アルページュ(L'Arpège)

2月15日 朝10時に起床。今日はアルページュに集中する。13時にロダン美術館の前でノリコさんと待ち合わせ。店内は明るく、スタッフの皆さんの給仕もフレンドリーでありながらピシっとしていて素晴らしい。 アペリティフにシャンパンをお願いしたら、あまりに美味しすぎてぶったまげた。かなり高級だったみたい。 アントレ : 卵+ヨーグルト+チーズみたいなの      : 牡蠣のつみれ風 プラ①  : タラの甘辛複雑ソース プラ②  : ラパンの甘辛複雑ソース+フォアグラの焼き鳥風

パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月14日 パリ・オペラ座「ニジンスキー」③

2月14日 午前中は少し勉強して、夕方からバスチーユのマリブーに行ってバスローブをもらう。そのままサン・ジェルマンまで行って、バレエ関係の古本屋を物色。1977年の「Hommage a Serge Lifar」のプログラムとか売ってた。ディアギレフ関連などたくさんあったが、いずれも高価で諦める。 そのままオペラ座へ移動して、マックで食べてニジンスキーの3回目。バレンタインのためか、会場入口でミモザの花束をプレゼントされた。 ティル・オイレン・シュピーゲルだけは消化不良だ

パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月13日 アパートの次の住人の来訪

2月13日 昨日の疲れで二人ともグッタリ。とりあえず朝市だけは行って、(雪)がOVNIの記事を観ながらお昼ご飯にアンティーユ風カレーを作ってくれた。美味しい。🍷はGevery-chambertanをまた開けてしまった。ワインも美味しすぎてガンガン飲んでしまいその後また夕方6時くらいまで寝てしまった。 夜は、ここの部屋を次に借りる人の友人が訪ねて来た。ケーキを持ってきてくれて少しおしゃべり。次に住む方はシャンソン歌手みたい。 市場 160F OVNIは、このnoteでも